近年エラスチンの研究が進み、お肌の健康やアンチエイジング効果が注目されている成分です。
そこで今回は、エラスチンを多く含む食べ物と、食べ物から摂取した場合の効果についてご紹介します。
エラスチンを多く含む食べ物は?
エラスチンは、弾性繊維と呼ばれ、靭帯・動脈・肺・皮膚の真皮など伸縮性・弾力性を必要とする部位に存在します。
皮膚の真皮では、約5%ですが、コラーゲン同士を結ぶ働きを持つため、コラーゲン・ヒアルロン酸と並んで、ハリのある健康的な肌を保つために重要なものです。
エラスチンを多く含む食べ物は、牛すじ肉・手羽先・軟骨・魚の煮こごり・かつおの動脈球になります。
牛すじ肉
牛すじ肉は、牛のアキレス腱、または、腱のついた肉のことを言います。
牛すじ肉には、エラスチンが多く含まれています。また、低脂質高たんぱく質でコラーゲンも多く含まれているため、女性にはぴったりな食べ物です。
手羽先
鳥の手羽先も、エラスチンが多く含まれてる食べ物です。
牛すじ肉と同じくコラーゲンもおおく含まれています。また、たんぱく質や血管の健康・エラスチンの合成に必要なビタミンKも豊富な食べ物です
軟骨
軟骨もエラスチンが含まれている食べ物です。軟骨も高タンパクでコラーゲンを多く含んでいます。
煮こごり
魚や手羽先など煮汁を冷やすことでできる煮こごりにもエラスチンが多く含まれています。煮凝りには、煮た時にエラスチンが溶け出すためです。
カツオの動脈球
動脈球とは、血圧を調整している部位になります。エラスチンが多く含まれているカツオの動脈球は、1匹から数gしか採れない貴重なものです。
食べ物からエラスチン摂取しても効果なし?
牛すじ・手羽先・軟骨などエラスチンを多く含む食べ物から摂取しても、エラスチンを増やす効果は低いとも言われています。
エラスチンを摂取するとそのまま吸収されることはありません。
体内で分解されアミノ酸やペプチドとなります。アミノ酸やペプチドは、カラダの様々な部位に必要な成分であるため、エラスチンにそのまま利用される可能性が低いためです。
これは、食べ物からだけでなく、サプリメントでの摂取にも同じようなことが言えるようです。
カツオエラスチンは効果が実証されている
エラスチンを食べ物から摂取しても、その効果は低いと言われています。
ただし、カツオの動脈球にあるエラスチンを使った臨床試験では、その効果を確認できています。
カツオエラスチンを4週間継続的に摂取することで、肌の弾力性・シワの減少する変化が確認できてます。また、8週間の継続的摂取によりバストの下垂抑制・サイズアップも確認できています。
バストの下垂抑制やサイズアップに効果があった理由は、バストの形を整える役割を持つクーパー靭帯にエラスチンが含まれているためと考えられています。
まとめ
エラスチンは、牛すじ肉・手羽先・カツオの動脈球などに多く含まれています。しかし、食べ物から摂取してもエラスチンに直接働くかは疑問の声があります。
現在、エラスチンに効果的と考えられているのは、カツオの動脈球からのエラスチン(カツオエラスチン)です。
ただし、カツオの動脈球は1匹に数グラムしかないため、入手することは難しいため、カツオエラスチンを配合したサプリメントを使用すると良いでしょう。参考にしてみてくださいね。