「どうしても3ヶ月後までに体重を20キロ落としたい」と考えているものの、現実的に達成できるのか、体を壊さないか不安に感じている人は少なくありません。
結論からいうと、3ヶ月で20キロ痩せることが絶対に不可能とはいえません。しかし、多くの人にとっては減量ペースが速すぎるため、自己流で目指すべき目標ではありません。
開始時の体重が非常に重い人と、標準体重に近い人とでは、同じ20キロでも体に与える負担がまったく異なります。
体重だけを追いかけて食事を極端に減らすと、脂肪だけでなく筋肉や水分まで失い、疲労、体調不良、運動中のけが、胆石、リバウンドなどにつながる可能性があります。
この記事では、3ヶ月で20キロ痩せるために必要なペースを数字で確認したうえで、食事と運動の考え方、急激な減量の危険性、失敗しやすいパターン、後悔しない目標の立て方を詳しく解説します。
3ヶ月で20キロ痩せるのは多くの人にとって速すぎる
3ヶ月はおよそ12〜13週間です。
この期間に20キロ落とすには、毎週約1.5〜1.7キロの減量をほぼ途切れなく続けなければなりません。
米国疾病予防管理センターは、長期的に維持しやすい段階的な減量ペースとして、週に約1〜2ポンド、キログラム換算で約0.45〜0.9キロを示しています。3ヶ月で20キロという目標は、その上限を大きく超える計算です。
また、米国国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所は、現実的な初期目標として、6ヶ月で開始体重の5〜10%程度を挙げています。期間や開始体重によって個人差はあるものの、20キロを3ヶ月で落とす計画が一般的な減量目標よりかなり急であることは明らかです。
まず押さえておきたい結論は次のとおりです。
- 3ヶ月で20キロは、週約1.5〜1.7キロの減量が必要になる
- 一般的な段階的減量の目安である週約0.45〜0.9キロを上回る
- 開始体重が低いほど、20キロ減による体への負担は大きくなる
- 肥満症や高度肥満症の治療では大幅に減量する場合もあるが、医療管理が前提となる
- 自己流では20キロという数字より、健康状態を改善しながら継続できるペースを優先する
「20キロ落ちなければ意味がない」と考える必要はありません。
開始体重の5%程度の減量でも、血圧、血糖値、コレステロールなどの改善につながる可能性があります。
3ヶ月で20キロ痩せたい人が増えている理由
短期間での大幅減量が注目される理由には、結婚式、健康診断、同窓会、旅行、就職活動など、期限の決まった予定があります。
動画やSNSで大きな変化を遂げた人を見ると、自分も同じ期間で達成できるように感じます。しかし、画面上では開始体重、持病の有無、医療機関への通院、撮影期間、食事内容などの条件が見えないことがあります。
ここでは、20キロという数字をそのまま目標にする前に、減った体重の中身と開始体重による違いを整理します。
体重が20キロ減ることと体脂肪が20キロ減ることは同じではない
体重計の数字は、体脂肪だけで決まるものではありません。
水分、筋肉、消化管の内容物なども含まれているため、短期間で体重が大きく動いても、そのすべてが体脂肪の減少とは限りません。
糖質や塩分の摂取量を急に減らした直後には、水分量の変化によって体重が落ちることがあります。この初期変化を「このペースなら毎週落ち続ける」と受け取ると、数週間後に減量速度が鈍った際、さらに食事を削ってしまいがちです。
典型的な後悔例は、最初の2週間で数キロ落ちたため極端な制限を続けたものの、その後は体重が動かず、食事を戻した途端に数字が増えてしまうケースです。
水分量が戻っただけでも体重は増えますが、「失敗した」と焦って絶食と過食を繰り返すと、生活習慣そのものが崩れてしまいます。
体重だけでなく、腹囲、衣服のゆとり、歩行時の息切れ、睡眠状態、血圧、運動で扱える重量なども記録すると、数字が一時的に止まっても進歩を確認しやすくなります。
開始体重によって20キロの意味は大きく変わる
開始体重80キロの人にとって20キロは、体重の25%に相当します。
開始体重100キロなら20%、120キロなら約16.7%、150キロなら約13.3%です。
| 開始体重 | 20キロが占める割合 | 目標を考える際の注意点 |
|---|---|---|
| 80キロ | 25% | 自己流の短期目標としては非常に大きい |
| 100キロ | 20% | 健康状態や筋肉量を確認する必要がある |
| 120キロ | 約16.7% | 肥満関連疾患があれば受診を優先する |
| 150キロ | 約13.3% | 大幅減量が必要でも医療管理が望ましい |
同じ20キロでも、体重80キロから60キロになる計画と、150キロから130キロになる計画では、必要性も危険性も異なります。
日本ではBMI25以上が肥満、BMI35以上が高度肥満に分類されます。肥満に伴う健康障害がある場合などは「肥満症」として医学的な治療の対象になります。
開始体重が非常に重く、高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、脂質異常症、関節痛などがある人は、単なる美容目的のダイエットとして考えず、医療機関で治療方針を相談することが大切です。
自己流の大幅減量で起こりやすい6つのデメリット
3ヶ月で20キロを狙う場合、食事を大幅に減らすか、運動量を急激に増やすか、両方を同時に行うことになりがちです。
短期的には体重が減っても、生活を維持できなければ、その後の体重増加や体調不良につながります。どのような失敗が起こりやすいのかを、回避策とともに確認しておきましょう。
筋肉まで減って疲れやすくなる
食事だけを極端に減らすと、体脂肪だけでなく除脂肪量も減少します。
カロリー制限による減量では筋肉量が低下する可能性があり、運動を組み合わせることが筋肉の維持に役立つと報告されています。
筋肉量が落ちると、階段、通勤、家事といった日常動作がつらくなり、以前より動かなくなることがあります。体重計では順調に見えても、活動量が下がり、減量を続けにくい体調になってしまうのが見落としやすい問題です。
たとえば、食事をサラダやスープだけにして毎日長時間走ると、数週間後に疲労が抜けず、仕事中の集中力が低下することがあります。
運動を休むことに罪悪感を抱き、さらに食事を減らすと、体調不良と過食を繰り返す原因になります。
回避するには、体重の減少速度だけでなく、筋力や疲労状態も確認することが重要です。
食事では毎食何らかのたんぱく質源を取り入れ、運動では有酸素運動だけに偏らず、無理のない筋力トレーニングを組み合わせます。
急激な減量で胆石の危険性が高まる
急速な体重減少は、胆石ができる危険因子の一つです。
英国の公的医療情報でも、短期間で急激に体重を落とした人は胆石ができやすいとされています。週1キロを超えるような減量や、体重を落としては戻すことを繰り返す方法は、胆石形成の危険性を高める可能性があります。
胆石は症状がないこともありますが、右上腹部の強い痛み、吐き気、発熱、黄疸などを起こすことがあります。
「短期間で痩せられたから成功」と思っていた後に、腹痛で治療が必要になる可能性がある点は、体重計だけでは判断できません。
食事を完全に抜く方法や、特定の飲料だけで過ごす方法を避け、無理のない速度に調整することが基本的な対策です。
過去に胆石を指摘された人や、右上腹部の痛みを経験している人は、短期減量を始める前に医療機関へ相談してください。
栄養不足によるだるさや体調不良が起こる
摂取量を大幅に減らせば体重は動きやすくなりますが、必要な栄養素まで不足する可能性があります。
食事量が少なすぎる状態では、疲労、便秘、めまい、吐き気、頭痛、脱毛などが起こることがあります。
よくある失敗は、朝食と昼食を抜き、夜も少量だけにした結果、日中の集中力が落ち、帰宅後に強い空腹から大量に食べてしまうケースです。
本人は意志が弱いと感じやすいのですが、食事を削りすぎた反動であり、計画そのものに無理があった可能性があります。
食事回数は生活に合わせて調整できますが、空腹を我慢できるかだけで方法を選ぶのは危険です。
野菜だけ、果物だけ、プロテインだけといった単品中心の食事ではなく、主食、主菜、副菜を基本に、継続可能な量へ調整する必要があります。
薬を使用している人は低血糖や体調悪化に注意が必要
糖尿病、高血圧などの治療薬を使用している人は、食事量や体重が大きく変わることで、薬の効き方が変化することがあります。
特に血糖値を下げる薬を使用中の人が食事を急激に減らし、運動量を増やすと、低血糖を起こす危険性があります。
厚生労働省の運動ガイドでも、慢性疾患や服薬がある場合は、運動制限や注意すべき薬を確認し、必要に応じて受診してから運動を開始するよう示されています。
強い空腹感、ふるえ、冷や汗、めまい、動悸などが出た際に、「脂肪が燃えている証拠」と考えて運動を続けてはいけません。
自己判断で薬を減らしたり中断したりせず、食事や運動計画を医師に伝えて調整を受けることが必要です。
運動量を急に増やすと膝や腰を痛めやすい
20キロという大きな目標を立てると、毎日走る、長時間歩く、休養日を設けないといった計画になりやすいものです。
しかし、運動習慣がなかった人が急に高強度の運動を始めると、膝、足首、腰などを痛める可能性があります。
厚生労働省は、個人の状態に合った運動を徐々に進めること、運動前に健康状態を確認すること、肥満がある場合は運動器障害に注意することを示しています。
典型的な失敗は、初日から走り込みを始め、数日で膝を痛め、その後まったく動けなくなるケースです。
短期間で多く消費しようとするより、痛みなく続けられる強度から始め、歩行、室内自転車、水中運動などを体力に合わせて選ぶ方が、3ヶ月後の活動量を増やしやすくなります。
目標達成後にリバウンドしやすい
急激に体重を落とすために採用した生活が、目標達成後も続けられるとは限りません。
特定の食品を完全に禁止する、外食をすべて断る、毎日長時間運動するといった方法は、期限が終わった瞬間に元の生活へ戻りやすくなります。
段階的に減量した人の方が、急速に減量した人より体重を維持しやすいとCDCは説明しています。
「3ヶ月だけ耐える」という計画では、4ヶ月目以降の食事量が決まっていません。
目標体重に到達した安心感から制限を一気に解除し、数週間で体重が戻ると、減量前以上に落ち込むこともあります。
回避策は、減量期間中から維持期に続けられる習慣を選ぶことです。
食べる量をゼロにするのではなく適量に変える、運動時間を極端に増やすのではなく日常活動を底上げするなど、目標達成後にも残せる行動を中心にします。
3ヶ月で20キロを目指す前に確認したい判断基準
20キロという数字が適切かどうかは、身長、開始体重、年齢、筋肉量、持病、服薬、過去の減量歴などによって変わります。
体重だけで判断すると、健康上は減らしすぎになる場合もあれば、本来は医学的な治療が必要なのに自己流で抱え込んでしまう場合もあります。
開始前には、次の項目を確認してください。
- 現在の身長、体重、BMI、腹囲
- 血圧、血糖値、脂質、肝機能などの健診結果
- 糖尿病、高血圧、心臓病、腎臓病、胆石などの有無
- 現在使用している薬やサプリメント
- 過去に極端な食事制限や過食を繰り返していないか
- 運動時の胸痛、息切れ、動悸、めまい、関節痛の有無
- 3ヶ月後も続けられる食事と運動か
一つでも不安がある場合は、体重を大幅に落としてから受診するのではなく、開始前に相談する方が安全です。
体重ではなく開始体重に対する割合で考える
同じ5キロでも、50キロの人にとっては体重の10%、100キロの人にとっては5%です。
減量目標をキログラムだけで決めると、現在の体格に対して過剰な計画になりやすいため、開始体重に対する割合も確認しましょう。
公的な減量プログラムの目安には、週約0.45〜0.9キロという考え方と、6ヶ月で開始体重の5〜10%という考え方があります。どちらか一つを全員に当てはめるのではなく、健康状態を踏まえて調整する必要があります。
たとえば開始体重80キロの人が20キロ落とすと、60キロになります。
身長によっては適正範囲に入る可能性もありますが、3ヶ月という短期間で25%を落とそうとすること自体が大きな負担です。
一方、開始体重が150キロの場合は20キロ減でも約13.3%です。
健康改善のために大幅減量が必要な可能性はありますが、糖尿病や睡眠時無呼吸症候群などを伴っていることもあるため、医療管理の必要性が高くなります。
3ヶ月の目標を一つに固定しない
目標は「20キロ減」の一つだけにせず、複数の段階に分けると失敗を防ぎやすくなります。
体重目標に加えて、腹囲、歩数、筋力トレーニングの実施回数、間食の回数、睡眠時間など、行動目標を設定します。
体重は水分や食事内容で日々変動しますが、行動目標は自分で管理しやすいためです。
3ヶ月後の合格条件を「20キロ落とせたか」だけにすると、10キロ減って血圧や腹囲が改善しても失敗だと感じてしまいます。
大きな変化を望む人ほど、次のように目標を分けることが有効です。
| 目標の種類 | 例 | 確認する意味 |
|---|---|---|
| 結果目標 | 体重や腹囲を減らす | 体の変化を把握する |
| 行動目標 | 毎日歩く、食事を記録する | 継続できた行動を評価する |
| 健康目標 | 血圧や血糖値を改善する | 減量の本来の目的を見失わない |
3ヶ月で体を変えるための食事の考え方
短期間で大きく痩せたいときほど、食事を抜く方法に目が向きます。
しかし、食事を減らしすぎると日中の活動量が落ち、夜の過食につながりやすくなります。必要なのは、限界まで食べないことではなく、現在の食生活から過剰になっている部分を見つけることです。
最初に普段の食事を記録する
減量を始める前に、少なくとも数日から1週間程度、食べた物と飲んだ物を記録します。
主食や夕食だけでなく、砂糖入り飲料、アルコール、菓子、調味料、仕事中のつまみ食いなども含めます。
記録せずに食事量を減らすと、必要な食事を削る一方で、高カロリーの飲料や間食が残ることがあります。
朝食を抜いているのに、甘いカフェ飲料を1日に何度も飲んでいる場合、食事をさらに削るより飲み物を見直す方が負担は小さくなります。
安全な減量プログラムには、健康的な低カロリーの食事計画だけでなく、食事、飲料、睡眠、身体活動を継続的に記録し、定期的な支援を受けられる仕組みが必要だとNIDDKは説明しています。
主食を完全に抜くより食事全体を整える
炭水化物を完全に禁止すれば、一時的に体重が大きく動くことがあります。
しかし、主食を抜いた分を脂質の多い料理や間食で補えば、食事全体の摂取量は減りません。
食事は、肉、魚、卵、大豆製品などのたんぱく質源、野菜や海藻、適量の主食を組み合わせる方が調整しやすくなります。
主食、果物、脂質などを一律に悪者にするのではなく、量、調理法、食べる頻度を見直してください。
減らしやすい候補には、砂糖入り飲料、頻繁な菓子、深夜の大盛り、習慣的なアルコール、追加の揚げ物などがあります。
一方、先に削らない方がよいものは、毎食のたんぱく質源、野菜、水分などです。
極端な制限を続けられる方法と勘違いしない
短期間で大幅に減量する医療プログラムでは、非常に低いエネルギー量の食事が使われる場合があります。
ただし、これは「食べなければ誰でも同じことができる」という意味ではなく、対象者の選定、服薬調整、体調確認、栄養管理などを伴う専門的な介入です。
インターネット上のプログラムを選ぶ際は、「運動せず好きなだけ食べても痩せる」「30日で大幅減量できる」など、現実離れした約束をするサービスを避けるようNIDDKは注意喚起しています。
次のような方法は、体重が早く減っても長期的な成功とはいえません。
- 水や飲料だけで何日も過ごす
- 野菜や果物など一種類の食品だけを食べる
- 体調不良が出ても目標体重まで制限を続ける
- 食べすぎた翌日に絶食や長時間運動で帳尻を合わせる
- 医師に相談せず薬や市販品を併用する
重要なのは、3ヶ月間耐えられるかではなく、その後も健康を損なわずに続けられるかです。
3ヶ月で体を変えるための運動の考え方
運動は消費量を増やすだけでなく、筋力、心肺機能、睡眠、気分、減量後の体重維持にも関係します。
一方で、20キロ落とすために運動で大量消費しようとすると、長時間かつ高強度の計画になり、けがや疲労で継続できなくなる可能性があります。
食事と同様に、現在の体力から段階的に増やすことが重要です。
まずは日常の活動量を増やす
運動習慣がない人は、いきなり毎日走るより、歩行時間や立っている時間を増やすところから始めます。
近距離の移動を歩く、エレベーターの一部を階段にする、昼休みに10分歩く、座りっぱなしを中断するなど、日常生活に組み込める活動は継続しやすい方法です。
厚生労働省の成人向けガイドでは、個人差を踏まえて可能なものから取り組み、今より少しでも多く体を動かすことを基本としています。
目安として、歩行または同等以上の身体活動を1日60分以上、息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上、筋力トレーニングを週2〜3日行うことが示されています。
ただし、これは「明日から一度に達成しなければならないノルマ」ではありません。
現在ほとんど歩いていない人が、体重を落とすために急に1日1万歩以上へ増やすと、足や膝を痛めることがあります。今の歩数や運動時間を確認し、少しずつ増やしてください。
有酸素運動だけでなく筋力トレーニングも取り入れる
ウォーキング、サイクリング、水泳などの有酸素運動は、活動量を増やす方法として役立ちます。
ただし、体重計の数字を下げることだけを考えて有酸素運動を長時間続けると、疲労がたまり、筋力トレーニングや日常活動ができなくなることがあります。
厚生労働省は、成人に週2〜3日の筋力トレーニングを推奨し、有酸素運動と組み合わせることでさらなる健康効果が期待できるとしています。
筋力トレーニングは、必ずしも重い器具を使う必要はありません。
椅子からの立ち座り、壁を使った腕立て伏せ、軽い負荷のトレーニングなどから始め、正しいフォームを優先します。
体重が減っていても、以前より扱える重量が大幅に落ち、日常生活で疲れやすくなっている場合は、減量速度が速すぎる可能性があります。
運動中の異変を根性で乗り切らない
体重を落とす期限が決まっていると、痛みや体調不良があっても休めなくなりがちです。
しかし、胸痛、動悸、めまい、ふらつき、冷や汗、普段と違う強い疲れ、関節や筋肉の強い痛みが出た場合は、運動を中止する必要があります。
厚生労働省の運動前チェックでは、胸の痛み、意識を失った経験、運動で悪化しそうな骨や関節の問題、医師からの運動制限などがある場合、医療機関への確認が必要とされています。
次の症状がある場合は、「ダイエット中だから仕方がない」と放置しないでください。
- 胸の痛み、強い動悸、息苦しさ
- めまい、ふらつき、失神
- 強い空腹感、ふるえ、冷や汗
- 日常生活に支障が出るほどの疲労
- 膝、腰、足首などの強い痛み
- 発熱、嘔吐、右上腹部の強い痛み
- 食べることへの恐怖や過食が繰り返される状態
症状が強い場合や続く場合は、運動や食事制限を中断し、医療機関へ相談してください。
後悔しにくい3ヶ月間の進め方
3ヶ月で20キロという最終数値から逆算するのではなく、体調と生活を確認しながら計画を調整します。
最初から完璧な食事と運動を詰め込むより、記録、実行、確認、調整を繰り返す方が、体重が停滞したときにも極端な方法へ走りにくくなります。
最初の2週間は現状把握に使う
最初の1〜2週間は、食事、飲料、歩数、睡眠時間、体重を記録します。
この時点で、食事を半分にする、毎日走るといった大幅な変更を同時に行う必要はありません。
砂糖入り飲料を無糖に変える、夜の大盛りを通常量にする、毎日10分余分に歩くなど、負担の小さい変更から始めます。
体重は毎日の数字に一喜一憂せず、同じ条件で測り、1週間単位の平均や傾向を確認します。
開始時から胸痛、強い息切れ、高血圧、糖尿病、関節痛などがある場合は、この段階で受診を優先してください。
3週目以降は食事と運動を一つずつ調整する
記録を見て、摂取量が多くなりやすい時間帯や食品を特定します。
間食、飲酒、外食、夜食など、効果が大きく負担の少ないところから調整してください。
運動は歩行などの有酸素活動と、週2〜3日程度の筋力トレーニングを組み合わせます。
体力がない人は短時間から始め、翌日まで強い疲れや痛みが残らない範囲で増やします。
| 期間 | 主な取り組み | 見直すポイント |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | 食事、体重、歩数、睡眠を記録 | 極端な制限を始めていないか |
| 3〜6週目 | 食事の過剰部分を減らし活動量を増やす | 疲労、空腹、筋力低下の有無 |
| 7〜10週目 | 続けやすい習慣を固定する | 停滞を理由に食事を削りすぎていないか |
| 11〜12週目 | 維持期の生活を試す | 4ヶ月目以降も続けられるか |
体重が落ちない週に過剰反応しない
体重は一直線には減りません。
塩分、便通、睡眠、月経周期、外食などによって、一時的に増減することがあります。
数日動かなかっただけで食事を抜いたり、運動時間を倍にしたりすると、疲労と空腹が強くなります。
調整を検討する際は、最低でも一定期間の記録を確認し、食事量、間食、飲料、活動量が実際にどう変化したかを見直します。
計画どおり続けても長期間変化がなく、健康状態や薬の影響が疑われる場合は、医師や管理栄養士へ相談してください。
3ヶ月で20キロ痩せても後悔しにくい人の条件
3ヶ月で20キロの減量が現実的になる可能性があるのは、開始体重が非常に重く、肥満症の治療として専門的な管理を受けている場合などに限られます。
食事療法だけでなく、行動療法、薬物療法、外科治療などが検討されることもありますが、どの方法も診断や適応の確認が必要です。日本肥満学会も、肥満症の治療では食事、運動、行動療法を基本とし、必要に応じて薬物療法や外科治療を組み合わせる考え方を示しています。
自己流の3ヶ月減量と、医療管理下での治療は同じものではありません。
採血や血圧、体調、服薬状況などを確認しながら行うため、体重の減り方に応じて計画を修正できます。
反対に、標準体重に近い人、すでにBMIが低い人、成長期の人、妊娠中や授乳中の人、過食や極端な制限を繰り返している人は、20キロという目標自体を見直す必要があります。
健康状態を無視して達成した数字は、満足よりも体調不良やリバウンドを残す可能性があります。
3ヶ月で20キロ痩せる方法に関するよくある疑問
短期減量では、食事と運動のどちらを優先するのか、糖質を抜くべきか、運動だけで達成できるのかといった疑問が生じます。
ここでは、特に判断を誤りやすいポイントを整理します。
運動だけで20キロ痩せられますか?
運動だけで3ヶ月に20キロ落とすには、非常に大きな消費量を継続的に確保する必要があります。
体力や時間の制約がある一般的な生活では現実的ではなく、けがや疲労につながる可能性があります。
CDCは、体重減少の多くは摂取カロリーを減らすことで起こる一方、運動は健康維持や減量後の体重維持に重要だと説明しています。
食事か運動の片方だけに極端に偏らず、食生活の調整と日常活動、筋力トレーニングを組み合わせるのが基本です。
糖質を完全に抜けば短期間で痩せられますか?
糖質を大幅に減らすと、初期には水分変動を含めて体重が落ちることがあります。
しかし、糖質を完全に禁止すること自体が20キロ減を保証するわけではありません。
主食を抜いた反動で脂質の多い食品や菓子を食べれば、摂取量が増えることもあります。
糖質を食べたかどうかだけでなく、食事全体の量、栄養バランス、継続可能性を確認する必要があります。
1日1食なら早く痩せられますか?
食事回数を減らせば必ず摂取量が減るとは限りません。
強い空腹によって1回の食事量が増えたり、間食や高カロリー飲料が増えたりすることがあります。
1日1食が生活に合う人もいますが、糖尿病治療中の人、体調を崩しやすい人、過食を繰り返す人が自己判断で行うのは危険です。
食事回数ではなく、1日全体の摂取内容と体調を基準に判断してください。
結婚式など期限がある場合はどうすればよいですか?
期限がある場合でも、20キロという数字だけを追わないことが大切です。
体重が目標に届かなくても、腹囲、姿勢、むくみ、筋力、衣服のサイズ感が改善すれば、見た目の印象は変化します。
期限までの目標と、その後の継続目標を分けてください。
3ヶ月間は生活習慣を整え、式や予定が終わった後も無理なく継続できる計画にする方が、急激に落として戻すより後悔しにくくなります。
3ヶ月で20キロという数字より健康を保てる減量を優先する
3ヶ月で20キロ痩せるには、週約1.5〜1.7キロの減量が必要です。
これは一般的に示される段階的な減量ペースを大きく上回るため、多くの人が自己流で目指すには速すぎます。
極端な食事制限や過剰な運動では、脂肪と一緒に筋肉も減り、疲労、栄養不足、胆石、低血糖、関節のけが、リバウンドなどにつながる可能性があります。
一方で、開始体重が非常に重く、肥満症の治療として医師や管理栄養士の管理を受ける場合は、大幅な減量が検討されることがあります。
大切なのは、20キロという結果だけを成功条件にしないことです。
体重、腹囲、血圧、血糖値、体力、睡眠、食行動などを総合的に確認し、3ヶ月後にも続けられる食事と運動を選んでください。
短期間で無理に数字を合わせるより、体調を崩さず、減らした体重を維持できる方法の方が、最終的には大きな変化につながります。
