体内で合成できず、食事から摂取しなければいけない必須脂肪酸。そのひとつがオメガ3系脂肪酸です。
オメガ3系脂肪酸は、DHA、EPA、α-リノレン酸の3種類。
DHAやEPAは魚類、特に青魚に多く含まれています。α-リノレン酸は、豆類や種実類に多く含まれていて体内でDHAやEPAに変換されます。
これらは必須脂肪酸なので、毎日欠かさず摂取したい成分ですが、現代の食生活ではとても不足しています。
そこで、注目されているのが、えごま油と亜麻仁油です。この2つのオイルは、共にα-リノレン酸が豊富に含まれていて人気のオイルです。
そこで多くの人が疑問に思うのが、「えごま油と亜麻仁油、どちらがいい?」ということ。
結論から言うと、α-リノレン酸の含有量は、ほとんど違いはありません。そのため、どちらでも良いということになります。
ただし、その他の栄養成分に多少の違いがあります。
今回は、えごま油と亜麻仁油の栄養成分の違いについて詳しくご紹介します。
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亜麻仁油とえごま油の栄養成分を比較
亜麻仁油とえごま油の栄養成分表
亜麻仁油とえごま油に栄養価の違いはほとんどない
日本食品標準成分表を元に、亜麻仁油とえごま油の栄養を表にまとめました。
亜麻仁油とえごま油の栄養価は大きな違いは見られません。
脂肪酸の比率はほとんど変わりません。えごま油にはミネラルが含まれていますが、微量のため、大きな差はありません。
※Tr:0.01〜0.04mg程度の量
唯一違うのが、ビタミンEの含有量。亜麻仁油は100gあたり0.5g、対してえごま油には2.4g含まれています。
亜麻仁油とえごま油の脂肪酸を比較
亜麻仁油とえごま油の飽和脂肪酸・不飽和脂肪酸の割合はほとんど変わりません。
では、より細かく見てみましょう。
2つのオイルの特徴は、オメガ3系脂肪酸のa-リノレン酸が多く含まれていることですが、その含有量はほとんど違いがありません。
また、オメガ9系脂肪酸のオレイン酸、オメガ6系脂肪酸のリノール酸も同等の含有量になっています。
α-リノレン酸以外の成分を摂取したいなら
前述のように、亜麻仁油とえごま油には、大きな差はありません。α-リノレン酸の摂取を目的に購入を検討しているなら、どちらを選んでも良いでしょう。
α-リノレン酸以外の成分も摂取した場合は、オイルではなく、その原料となっているものを摂取することがオススメです。
亜麻仁(亜麻の種子)にはリグナンというポリフェノールの一種が含まれていて、抗酸化作用や女性ホルモンのバランスを整える働きを持っています。
※亜麻仁油にはリグナンは含まれていません。
その他にも、食物繊維やミネラルも豊富なので、美容目的の女性にぴったりです。
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えごまの葉にも様々な栄養が含まれています。
ビタミンA・E・Cやポリフェノールなど抗酸化作用を持つ成分が多く、また、ロズマリン酸というポリフェノールには、でんぷんの吸収を抑制する働きがありダイエット効果が期待できます。
※えごま油にロズマリン酸が含まれていると明記された製品もありますが、その含有量が不明なため、えごまの葉をオススメします。
まとめ
α-リノレン酸を多く含むと言われている亜麻仁油とえごま油。その含有量はほとんど違いはありません。α-リノレン酸の摂取を目的で購入を検討しているなら、どちらでも問題はないでしょう。
また、オイルの原料である亜麻仁やえごまの葉には、α-リノレン酸以外にも様々な栄養が含まれているので、ビタミン・ミネラルが不足しがちな人は、そちらもオススメです。参考にしてくださいね。
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