ダイエットでは、食事管理や運動が大切です。そして呼吸もダイエットに関連が深いことを知っていましたか?無意識でしている呼吸を、意識的に行うことで、体質改善、美肌効果、ポッコリお腹の解消にも繋がります。
今回は、呼吸法ダイエットの効果と方法をご紹介します。
呼吸法ダイエットとは
私たちが無意識で行っている呼吸は、1日に2万回も行われていると言われています。呼吸で取り込む酸素は、脳・内臓・皮膚・筋肉などには欠かせないものです。
呼吸法ダイエットは、呼吸を意識的に行うことで酸素を十分に取り込むので、代謝促進による脂肪燃焼効果や美肌効果が期待できます。
また、お腹周りの筋肉を使うので引き締め効果でポッコリお腹の改善にも期待できます。
場所や時間を選ばず、運動が苦手という人も手軽に行えるため、人気のダイエット方法の一つです。
呼吸法ダイエットの効果
代謝促進
酸素を十分に取り込むと、血行促進、細胞の活性化、自律神経を整えることで代謝が促されます。
酸素が十分に取り込めないと、血液中の酸素濃度が低下し血流が悪化してしまいます。
呼吸法を行うことで酸素を十分に取り込み血行促進され、カラダの細胞の活性化につながります。
また、血流と関連の深い自律神経。自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。
この2つのバランスが崩れると血流の悪化につながります。意識的に呼吸をすることで自律神経のバランスを整え、血流の改善に効果的です。
美肌効果
血流が良くなると、美肌効果が期待できます。
血流が悪いと、新陳代謝が下がり肌のターンオーバーがしっかり行われなくなります。その結果、シミ・くすみ・吹き出物などの老化や肌トラブルを招いてしまいます。
脂肪燃焼効果
酸素は、脂肪燃焼にも関係しています。
酸素は、脂肪分解酵素リパーゼをサポートする働きがあります。そのため、カラダに十分な酸素を取り込むことで、脂肪の燃焼を促進してくれるというわけです。
リラックス効果
ダイエットでは、心のケアも大事なひとつ。
呼吸法では、リラックス効果も期待できます。これは前述にあった自律神経を整えるためです。
また、脳内物質セロトニンの分泌を増やす効果もあります。
セロトニンは、精神を安定させる作用があり『幸せホルモン』とも呼ばれています。呼吸法でセロトニンが分泌されるのは、一定のリズムで反復運動を行うと分泌が促進されるからです。
有酸素運動になる
有酸素運動といえば、ウォーキングやジョギングなどを想像する人は多いと思います。実は呼吸法も有酸素運動のひとつになります。
インナーマッスルを鍛える
呼吸法の一つ腹式呼吸は、お腹周りの筋肉(インナーマッスル)を鍛えるため、ポッコリお腹の改善にもつながります。
呼吸法ダイエットの方法
腹式呼吸
腹式呼吸は、呼吸法の中でも基本的なものになります。
【腹式呼吸法のやり方】
- 姿勢は、立った状態、座った状態、仰向けになった状態の好きな姿勢で良いです。
- お腹を膨らませながら、鼻から息を吸います。
- お腹を凹ませんながら、口から息を吐きます。
- 2〜3を繰り返す。
参考になる動画はこちら。
丹田呼吸法
丹田呼吸法は、下腹にある「丹田」を意識して行う呼吸法です。
丹田の位置は、へそから5センチ下(指4本分下)、にあると言われています。
丹田を意識して呼吸法を行うことで、肺を動かしている横隔膜が大きく動くために、肺がしっかり動くようになります。
【丹田呼吸法のやり方】
- 両手を丹田に添えます。
- 丹田を両手で押し込みながら息を吐きます。
- 息を吐き切ったら、鼻から自然と息を吸います。
- 2〜3を繰り返します。
丹田について参考になる動画はこちら。
丹田呼吸法のやり方については、以下の動画も参考になります。
⇒指先3秒で顔まで変わる 姿勢美法 5日目 丹田呼吸法|YouTube
片鼻呼吸法
片鼻呼吸法(ナディショダナ)とは、ヨガの呼吸法の一つで、意識的に左と右を交互に呼吸することです。
ヨガでは、右の鼻で呼吸すると交感神経が司る左脳に、左の鼻で呼吸すると副交感神経が司る右脳を刺激することで、自律神経を整える効果があると言われています。
この他にも、リラックス効果、快眠効果が期待できるそうです。
【片鼻呼吸法のやり方】
- 両鼻で息を吐きます。
- 指で右鼻を抑えて、左鼻から息を吸います。
- 左鼻を抑えて、右鼻で息を吐きます。
- 左鼻を抑えたまま、右鼻で息を吸います。
- 右鼻を抑えて、左鼻から吐きます。
- 右鼻を抑えたまま、左鼻で息を吸います。
- 左鼻を抑えて、右鼻で吐きます。
- 左鼻を抑えたまま、右鼻で吸います。
- 2〜8を繰り返す。(各5カウント)
参考になる動画はこちらになります。
ドローイン
ドローンは、お腹周りにある体幹を鍛えることでウエストの引き締めや基礎代謝促進効果が期待できる呼吸法です。
【ドローインのやり方】
- お腹を膨らませながら鼻から息を吸います。
- 丹田を意識してお腹を凹ませながら口から息を吐きます。
- お腹を凹ませた状態を30秒間キープします。
- 2〜3を繰り返します。
参考になる動画はこちらです。
⇒簡単ダイエット「ドローイン」のやり方♪ウエストを引き締め綺麗なくびれを!|YouTube
ロングブレスダイエット
俳優の美木良介さんが考案したロングブレスダイエット。
ブームになったので知っている人も多いのではないでしょうか。
ロングブレスダイエットは、インナーマッスルを鍛えて基礎代謝を上げダイエットするものです。女性の場合、バストサイズを落とさずにダイエットできると言われています。
【ロングブレスダイエットの基本的なやり方】
- おしりを締めて、足を交差して立ちます。
- 鼻から息を吸いながら手を伸ばします。そして肩甲骨を締めるようにします。(3秒)
- 丹田を意識しながら、思い切り息を吐きます。(7秒)
- 2〜3を繰り返します。(6セット)
ロングブレスダイエットについては、公式サイトでも確認できます。
逆腹式呼吸法
逆腹式呼吸法は、腹式呼吸法とは逆で、息を吸うときにお腹を凹ませ、息を履くときにお腹をゆるめます。
逆複式呼吸は、腹式呼吸よりも腹圧がかかるため、内臓やインナーマッスルを刺激し代謝アップにつながると言われています。
- 鼻から息を吸いながら、お腹を凹ませます。
- 息を吐きながら、お腹を元に戻します。
- 1〜2を繰り返す。
参考になる動画はこちらです。
⇒ストレッチポール │ 逆腹式呼吸【ハーフカット】|YouTube
胸式呼吸
胸式呼吸は、お腹を膨らまさずに行う呼吸法です。
胸式呼吸は、ピラティスの基本の呼吸法になり、交感神経を刺激すると言われています。
呼吸をするときは、肋骨(ろっこつ)を広げるようにして行います。その時、お腹が膨らまないように引き締めた状態をキープします。
これによって肋骨の周りにある腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋といったインナーマッスルを刺激します。
また、代謝を促進する効果も期待できます。
- 息を吸いながら肋骨を広げます。お腹は膨らませないように引き締めます。
- 息を吐きながら肋骨を閉じます。この時もお腹は引き締めた状態をキープします。
- 1〜2を繰り返します。
腹式呼吸と胸式呼吸の違いについては、こちらの動画が参考になります。
また、胸式呼吸のやり方については、こちらの動画も参考になります。
⇒自宅でピラティス ダイエット効果もある ピラティス胸式呼吸 若返り効果 深い呼吸|YouTube
⇒基礎代謝アップ!!ピラティスの胸式呼吸のやり方 Way of thoracic breathing ピラティスaimeeエイミー 無料動画レッスン①|YouTube
呼吸法ダイエット以外にも気をつけたい生活の過ごし方
姿勢を正す
猫背など、姿勢が前かがみになっていると呼吸が浅くなってしまいます。
呼吸が浅いということは十分に酸素を取り込めない状態なので、それだけで痩せにくく太りやすくなってしまいます。また、姿勢を正すことで美しく見えます。
口呼吸をしない
よく口が乾くという人は、口呼吸をしている可能性があります。
口呼吸は、鼻呼吸に比べて呼吸が浅いと言われてます。つまり口呼吸ではカラダに十分な酸素を取り込むことができません。
また、鼻呼吸は、空気中の菌を除去してくれますが、口呼吸は菌を取り込みやすいため風邪や病気などを招きやすくなります。そして口の中は雑菌が多くなり口臭の原因にもなってしまいます。
まとめ
呼吸法は、カラダにしっかり酸素を取り込むことで、代謝を促進し、ダイエット効果や美肌効果が期待できるものです。
また、呼吸法の種類によっては、リラックス効果やダイエット効果を更に高めることも可能です。場所や時間を選ばずに行えるので、取り入れてみて下さいね。