コーヒーはダイエットに良いと聞いたことがある人もいると思います。しかし、コーヒーは体に良くない、という声も聞きます。
昔はコーヒーは体に良くないというのが一般的な考え方でしたが、最近ではコーヒーが健康にもたらす研究結果が多くあり、コーヒーが見直されています。
コーヒーは正しい飲み方をすれば、ダイエット効果を高める優秀な飲み物です。しかし、飲み方を間違えるとカラダに異変を伴ってしまうものでもあります。
今回は、コーヒーでダイエット効果を高めるため正しい方法をご紹介します。
コーヒーがダイエットに良い理由
コーヒーがダイエットに良いと注目された理由には、コーヒーに含まれている成分、カフェインとクロロゲン酸の働きがあるからです。
カフェインのダイエット効果
カフェインは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。カフェインには、脂肪を分解する働きを持つ消化酵素リパーゼを活発にします。これによって、脂肪燃焼が促進をサポートします。
クロロゲン酸のダイエット効果
コーヒーに含まれているポリフェノール「クロロゲン酸」も、脂肪の分解促進をサポートする成分。
また、食後の血糖値上昇を抑制する働きがあることも分かっています。
脂肪燃焼だけじゃないコーヒーの効果
脂肪燃焼効果を上げることができるコーヒーですが、これだけではありません。病気予防や美容効果やむくみ解消効果も期待できます。
血行促進
コーヒーに含まれているカフェインには、末梢血管を拡張する働きがあります。これにより基礎代謝を上げることになります。
基礎代謝が上がるということは、ダイエットはもちろん、皮膚の代謝も促されますので、美肌を目指す人にも良い効果が期待できるのです。
抗酸化作用
クロロゲン酸は、ポリフェノールの一種です。これは抗酸化作用を持っていて、老化の原因と言われている活性酸素を抑制する働きがあります。
病気予防
コーヒーと病気予防の研究は数多く行われています。糖尿病、脳梗塞、ガン、認知症、うつ病など。これらの研究では、普段コーヒーを飲まない人に対しコーヒーを飲む人は病気の発症リスクが低いという結果が出ています。
便秘解消
便秘には食物繊維の多い野菜に水を多く飲む、というのが一般的なイメージですが、コーヒーにも便秘改善を期待できます。
これは、カフェインが腸を刺激し、ぜん動運動を活発的にするためです。便秘で悩んでいる人は朝にコーヒーを1杯飲んでみるのも良いでしょう。
ただし、コーヒーの飲み過ぎは、お腹がゆるくなったり、逆に便秘を悪化させてしまうので、適度な量を飲みましょう。
リラックス効果
コーヒーの香りにはリラックス効果があります。また焙煎の仕方では浅煎りよりも深煎りの方が、コーヒー豆の種類ではグアテマラとブルーマウンテンにより高いリラックス効果があることが研究結果により分かっています。
仕事中のコーヒータイムは、緊張をほぐすには良い方法のようです。
利尿作用
コーヒーには利尿作用があります。これによって、体内に溜まっている老廃物の排出やむくみの改善効果も期待できます。
ダイエット効果を上げるコーヒーの飲み方
コーヒーにあるダイエット効果をより上げるためには、飲み方に注意することが必要です。
砂糖入りよりブラック
まず、コーヒーはブラックで飲むことをオススメします。砂糖を入れて飲む人もいると思いますが、砂糖を入れるとどうしてもカロリーが高めになってしまいます。
また、砂糖を入れることでダイエット効果を持つカフェインの働きを阻害してしまいます。ブラックで飲めない人は砂糖の代わりに牛乳にするのもひとつです。
牛乳の他に、塩、シナモン、豆乳などを入れたり、最近ではバターを入れるのも良いでしょう。飲みやすくなりますし、ダイエット効果や美容効果を高めてくれます。
アイスよりホット
そして、アイスとホットで言えば、ホットがオススメ。ホットならカラダを温めてくれるので、それだけでも代謝を高めてくれるからです。
ただし気をつけて欲しいのは、お湯の温度。熱湯ですクロロゲン酸が失われてしまいます。80度程度であればクロロゲン酸を失うことはないので、少し冷ましたお湯でコーヒーを作りましょう。
インスタントよりドロップ
更にこだわるなら、インスタントコーヒーよりもドロップコーヒーの方がダイエット効果が高いです。これは、インスタントよりもドロップの方がクロロゲン酸が多く含まれているからです。
ただし、インスタントコーヒーにもクロロゲン酸は含まれているので、自分の生活スタイルに無理のないもので飲むと良いでしょう。
コーヒーを飲むタイミング
運動前にコーヒー
普段運動をしているなら、運動前にコーヒーを飲むと、脂肪燃焼効果が高まります。運動の30分前に飲むようにしましょう。
ある研究では、ブラックコーヒーを3杯飲んだあとに有酸素運動を行うと、通常の水分補給よりも2倍の脂肪燃焼効果が出る、という話もあります。3杯は飲みすぎですが、運動している人は試して見てください。
コーヒーは食前?食後?
コーヒーは食後に飲むことで血糖値の上昇を抑え太りにくくすると言われています。
ただし、これには賛否両論があり、「コーヒーは食前の方が良い」とする意見もあります。食後に飲むことで満腹感を得られる、食前なら空腹感を和らげる、などどちらにもその効果は違いがあり、
また食後に飲むと鉄分の吸収が悪くなる、食前の空腹時に飲むと胃に負担がかかる、などというデメリットもあります。
食前がいいか食後がいいか。これは一概に言えないところもあり、どちらも血糖値の上がりを抑制し太りにくい効果はあるようです。
またタイミングは関係なく1日トータル5杯程度飲む人にも、血糖値の上昇を抑制し太りにくい傾向があることも分かっています。
食事とコーヒーを飲むタイミングについてはあまりこだわり過ぎず、自分が美味しく飲めるタイミングで良のではないでしょうか。
ナッツ類とコーヒーで体脂肪燃焼効果アップ
このナッツ類とコーヒーは相性が良く、脂肪を減らす効果を高めてくれる組み合わせです。その理由は、ナッツ類に含まれているアルギニン。
アルギニンとカフェインを一緒に摂取することで、脂肪燃焼効果がアップします。おやつや間食にカシューナッツやアーモンドとコーヒーにすると、キレイになりながらお腹も満たせるので、オススメです。
ナッツ類以外にアルギニンが多い食べ物は、鶏肉・マグロ・大豆製品・ごまなどがあります。
ナッツ類はダイエットや美容効果にオススメというのは、本サイトでもご紹介しています。
いつものコーヒーをエクササイズコーヒーに
コーヒー好きの女性ダイエッターに注目されているのが、『エクササイズコーヒー』。
エクササイズコーヒーの特徴は、
- クロロゲン酸が通常コーヒーの約10倍
- L-カルニチン
- コエンザイムQ10
まとめ
いかがでしたか?コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸によって太りにくく痩せやすい効果が期待できます。またその飲み方にも工夫することでよりその効果を望めます。
でも、ダイエット効果があるからといって、飲み過ぎには注意です。カフェインの摂り過ぎは、精神的に不安定になったり、不眠、生理不順の原因になります。1日3~5杯程度にしましょう。
また、妊娠中や授乳中、成長期の年齢の人はカフェインの摂り過ぎは危険ですので、1日1~2杯程度にしましょう。