チョコレートの中でも、カカオが多く含まれている『高カカオチョコレート』。美容や健康に良い効果が期待できるため、食べている人、食べてみようと思っている人もいると思います。
しかし、カカオ含有量の多いチョコレートを食べる際には、注意点があります。
今回は、高カカオチョコレートの効果と注意点についてご紹介します。
高カカオチョコレートとは?
チョコレートの主原料は、カカオマス・カカオバター・砂糖・乳製品です。通常のチョコレートは、カカオが30〜40%を含んています。高カカオチョコレートは、70%以上を含んだビターチョコレートを指しています。
カカオに含まれているカカオポリフェノールによる多くの効果が注目され、高カカオチョコレートが人気が集まっています。
高カカオチョコレートで期待できる効果は?
便秘改善
カカオに含まれているカカオプロテイン。カカオプロテインは、難消化性たんぱく質のため、小腸で吸収されずに大腸に届き、便のカサを増やすため、排泄を促していくれます。
また、ルイジアナ州立大学の研究によると、カカオポリフェノールは腸内細菌のエサとなっていると発表をしています。
テレビ番組『あさイチ』では、カカオ70%以上のチョコレートを毎日25g食べたことで排便が増えたという結果が放送されています。
美肌効果
高カカオチョコレートには、カカオポリフェノールが多く含まれています。
カカオポリフェノールには、抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素を抑制する働きがあります。そのため、アンチエイジングや美肌効果が期待できます。
ストレス緩和
カカオポリフェノールには、心的ストレスの抵抗力を上げる働きがあることがわかっています。
血圧の低下
カカオポリフェノールの作用によって、血管の炎症が軽減されます。そのため、血圧の低下に繋がるとされています。
動脈硬化の予防
カカオポリフェノールの作用により血流が改善されるため、動脈硬化や脳卒中の予防が期待されています。
アレルギーの予防
カカオポリフェノールが、アレルギーの原因となるものを抑え、アレルギー予防の効果が期待できます。
コンビニで購入できる高カカオチョコレート
チョコレート効果(明治)
公式サイトはこちら⇒チョコレート効果|明治
明治から販売されている高カカオチョコレートです。チョコレート効果は、カカオ72%、86%、95%があります。
チョコレート効果カカオ72%
1箱75g15個入りの場合は以下のようになります。
【カカオとポリフェノール】
- カカオ含有量…72%
- カカオポリフェノール(1個あたり)…127mg
【栄養価(1個5.0gあたり)】
- エネルギー…28kcal
- たんぱく質…0.5g
- 脂質…2.1g
- 糖質…1,7g
- 食物繊維…0.6g
チョコレート効果カカオ86%
1箱70g14個入りの場合は以下のようになります。
【カカオとポリフェノール】
- カカオ含有量…86%
- カカオポリフェノール(1個あたり)…136mg
【栄養価(1個5.0gあたり)】
- エネルギー…(1個あたり)…29kcal
- たんぱく質…0.69g
- 脂質…2.3g
- 糖質…1.0g
- 食物繊維…0.7g
チョコレート効果カカオ95%
1箱60g12個入りの場合、以下のようになります。
【カカオとポリフェノール】
- カカオ含有量…95%
- カカオポリフェノール(1個あたり)…142mg
【栄養価(1個5.0gあたり】
- エネルギー…30kcal
- たんぱく質…0.6g
- 脂質…2.5g
- 糖質…0.6g
- 食物繊維…0.7g
カレ・デ・ショコラ(森永製菓)
公式サイトはこちら⇒カレ・デ・ショコラ|森永製菓
森永製菓から販売されている高カカオチョコレートです。カカオ55%、70%、80%とあります。
カレ・デ・ショコラ ベネズエラビター
【カカオとポリフェノール】
- カカオ含有量…55%
- カカオポリフェノール(1個あたり)…82mg
【栄養価(1個あたり)】
- エネルギー…29kcal
- たんぱく質…0.23g
- 脂質…1.9g
- 炭水化物…2.7g
カレ・デ・ショコラ カカオ70
【カカオとポリフェノール】
- カカオ含有量…70%
- カカオポリフェノール(1枚あたり)…108mg
【栄養価(1個あたり)】
- エネルギー…27kcal
- たんぱく質…0.4g
- 脂質…2.0g
- 糖質…1.8g
- 食物繊維…0.53g
カレ・デ・ショコラ カカオ80
【カカオとポリフェノール】
- カカオ含有量…80%
- カカオポリフェノール(1個あたり)…160mg
【栄養価(1個あたり)】
- エネルギー…27kcal
- たんぱく質…0.5g
- 脂質…2.2g
- 糖質…1.0g
- 食物繊維…0.77g
カカオの恵み(ロッテ)
販売中止となっています。
高カカオチョコレートを食べる際の注意
高カカオチョコレートには、カカオポリフェノールなどによる様々な効果が期待できますが、食べる際には注意も必要です。国民健康センターでは、以下の様な調査結果を発表しています。
⇒高カカオをうたったチョコレート(結果報告)|国民健康センター
主に以下の3点が指摘されているので、間食で適量を摂取することにしましょう。
高カカオチョコは脂質が多く高カロリー
高カカオチョコレートは、カカオの含有量が多いため、脂質も多くなっています。その脂質は、通常のチョコレートに比較すると1.2〜1.5倍になっているようです。
また、高カカオチョコレートは、糖質は低くなっていますが脂質が多くなっているため、カロリーは通常のチョコレートと同等になっています。
テオブロミンやカフェインが多い
高カカオチョコレートには、テオブロミンやカフェインが多く含まれています。
これは、通常のチョコレートに比べ、テオブロミンとカフェイン共には約2〜4倍以上となっています。カカオ含有量が多いほど、テオブロミンやカフェイン量も多くなります。
テオブロミンやカフェインは摂り過ぎると、不眠や頭痛に招く可能性がある成分です。
ニッケルとアレルギー
高カカオチョコレートは、100gあたり300〜590μgとなっています。
これは、通常のチョコレートに比べ約2〜4倍です。ニッケルは、金属アレルギー物質として症例報告があり、口にすることでその可能性もあるようです。
高カカオチョコレートの摂取量は?
どのような食べ物にもいえますが、カラダに良い成分が含まれているからとたくさんの量を食べることは問題です。高カカオチョコレートにも同じことが言えます。
高カカオチョコレートを食べる場合、1日に25〜30g程度を目安にしましょう。
1個5g程度のものなら5〜6個程度です。この量なら摂取カロリーは150〜200kcalですし、脂質の摂り過ぎも避けられる量でしょう。また、1日に目標摂取量は1500mgと言われ、25〜30g食べることで約3分の1を摂取できます。
普段の食事からもポリフェノールは摂取できるので、バランスの良い食事と合わせて高カカオチョコレートを食べると良いでしょう。
まとめ
高カカオチョコレートは、様々な効果が期待できコンビニでも購入できるものです。その特徴を理解して、適量を摂取するようにしましょう。
チョコレートと同じくカカオを使ったココアも、カカオポリフェノールなどの効果が期待できる飲み物です。
ココアについては、以下の記事を参考にしてみてください。
また、チョコレートを使ったダイエット方法について以下の記事でご紹介しています。
合わせて読んでみてくださいね。