「オリーブの実は脂質が多いから太るのではないか」「ダイエット中に毎日食べても大丈夫なのか」と気になっていないでしょうか。
オリーブには油の原料という印象があるため、少量でも高カロリーだと思われがちです。実際に脂質は含まれていますが、オリーブの実とオリーブオイルでは、カロリーも食べ方も大きく異なります。
結論からいうと、オリーブの実を適量食べただけで太るとは限りません。
ただし、小さくて食べた量を把握しにくいうえ、チーズや生ハム、ワイン、オイル入りの料理と組み合わせやすいため、食べ方によっては摂取カロリーが積み重なります。
市販品の多くが塩漬けであることにも注意が必要です。食べた翌日に体重が増えていても、必ずしも体脂肪が増えたとは限らず、塩分による一時的な水分変動が関係していることがあります。
この記事では、主に市販されている塩漬けのオリーブを対象として、次の点を詳しく検証します。
- オリーブの実を食べると太るといわれる理由
- グリーンオリーブとブラックオリーブのカロリーや脂質
- ダイエット中に食べ過ぎを防ぎやすい量
- 塩分によるむくみや体重変動への注意点
- 太りにくい組み合わせと後悔しやすい食べ方
体重は、特定の食品を一度食べたかどうかだけで決まるものではありません。消費するエネルギーよりも摂取するエネルギーが多い状態が長く続くと、体重が増えやすくなります。
オリーブを避けるべき食品と決めつけるのではなく、量と組み合わせを把握して上手に取り入れることが大切です。
オリーブの実は太るのか
オリーブの実が太るかどうかを判断するには、脂質が含まれているという一点だけではなく、実際に食べる量と一日の食事全体を見る必要があります。
少量を料理のアクセントとして使う場合と、瓶から何度も取り出して食べ続ける場合では、体重管理への影響が変わります。
適量ならオリーブの実だけが原因で太るとは限らない
文部科学省の食品成分データベースによると、塩漬けのグリーンオリーブは可食部100gあたり148kcal、ブラックオリーブは121kcalです。
100gという数字だけを見ると高く感じるかもしれませんが、一度に食べる量を20gとすると、計算上はグリーンオリーブで約30kcal、ブラックオリーブで約24kcalです。
30g食べた場合でも、グリーンオリーブは約44kcal、ブラックオリーブは約36kcalとなります。
したがって、料理に数粒添える程度であれば、それだけで大幅なカロリー超過になるとは考えにくいでしょう。
問題になりやすいのは、食べる量を決めずに追加し続けることです。
オリーブは一粒ずつつまめるため、本人に食べ過ぎた自覚がなくても、気づかないうちに50g、100gと量が増えることがあります。
脂質が多い食品と太りやすい食品は同じ意味ではない
グリーンオリーブには100gあたり15.0g、ブラックオリーブには12.3gの脂質が含まれています。オリーブの実のカロリーの多くは、この脂質に由来します。
脂質はエネルギー密度が高いため、食べる量が増えれば摂取カロリーも増えます。
一方で、「脂質を含む食品は、少量でも必ず体脂肪になる」という見方も正確ではありません。
体重管理で重要なのは、オリーブを含めた一日の摂取量と消費量のバランスです。
たとえば、スナック菓子や揚げ物を食べていた人が、その一部を少量のオリーブに置き換えるなら、食事全体を調整しやすくなる可能性があります。
反対に、普段の食事を変えずに「健康によさそうだから」とオリーブを追加すれば、その分だけ摂取カロリーは増えます。
体脂肪の増加と一時的な体重増加は分けて考える
オリーブを食べた翌日に体重が増えると、「オリーブで太った」と考えてしまいがちです。
しかし、短期間の体重変動には、食べた物や飲んだ水分の重さ、排便の状況、体内に保持されている水分なども影響します。
特に塩漬けのオリーブは塩分が多く、食べる量やほかの料理との組み合わせによっては、一時的に水分をため込みやすくなることがあります。ナトリウムには水分を保持する性質があり、塩分の多い食事後の体重変動は、脂肪の増加だけでは説明できません。
一日だけの数字で判断するよりも、同じ条件で測った体重の数週間単位の傾向を見るほうが実態を把握しやすくなります。
グリーンオリーブとブラックオリーブのカロリーや栄養を比較
オリーブの実には、グリーンオリーブやブラックオリーブなど複数の種類があります。
色だけで太りやすさが決まるわけではありませんが、文部科学省の標準的な成分値では、カロリーや脂質、塩分に違いが見られます。
| 可食部 100gあたり | グリーンオリーブ | ブラックオリーブ |
|---|---|---|
| エネルギー | 148kcal | 121kcal |
| 脂質 | 15.0g | 12.3g |
| 炭水化物 | 4.5g | 3.4g |
| 食物繊維 | 3.3g | 2.5g |
| 食塩相当量 | 3.6g | 1.6g |
| ビタミンE | 5.5mg | 4.6mg |
数値は日本食品標準成分表に収載されている塩漬けの代表値です。実際の商品は品種、熟度、製法、漬け液、味付けによって異なるため、購入品の栄養成分表示も確認してください。
グリーンオリーブは脂質と塩分がやや高い
標準成分値では、グリーンオリーブのカロリーと脂質はブラックオリーブより高くなっています。
特に見落としやすいのが食塩相当量です。グリーンオリーブは100gあたり3.6gであり、20gでも計算上は約0.72gの食塩相当量になります。
一度に20g程度なら極端な量ではありませんが、チーズ、生ハム、クラッカー、スープなど塩分を含む食品と一緒に食べれば、一食の塩分量は増えやすくなります。
グリーンオリーブのしっかりした塩味や香りは、少量でも料理の満足感を高めやすいのが利点です。
たくさん食べるのではなく、刻んでサラダや魚料理に散らし、調味料の一部として使うと持ち味を生かせます。
ブラックオリーブも量を気にせず食べてよいわけではない
ブラックオリーブは、標準成分値ではグリーンオリーブより低カロリーで、食塩相当量も少なめです。
20gでは約24kcal、食塩相当量は約0.32gとなるため、数値だけで比較すればブラックオリーブのほうが調整しやすいといえます。
ただし、ブラックオリーブなら何粒食べても太らないわけではありません。
大容量の缶詰を開けたまま食卓に置いたり、ピザやパスタに大量に追加したりすると、オリーブ以外の具材やソースを含めた総カロリーが増えます。
商品の味付けによって塩分も変わるため、色だけで選ぶのではなく、100gあたりまたは一食あたりの栄養成分表示を比べることが重要です。
オリーブの実とオリーブオイルはカロリーが大きく違う
「オリーブは高カロリー」という印象には、オリーブオイルの数値が混同されている場合があります。
オリーブオイルは100gあたり894kcal、脂質は100gです。これに対し、塩漬けのオリーブの実は水分を多く含み、100gあたり121~148kcalにとどまります。
オリーブオイルを10g使うと約89kcalです。
サラダにオリーブの実を20g加えるだけなら約24~30kcalですが、そこにオリーブオイルを大さじに近い量で回しかければ、オイルのカロリーが大きく加わります。
「オリーブの実を食べたから太った」と思っていても、実際にはドレッシングや調理油、チーズなどが主なカロリー源になっていることがあります。
オリーブの実で太りやすくなる4つの食べ方
オリーブの実そのものよりも、食べる場面や組み合わせが体重管理の失敗につながることがあります。
特に、量を数えにくい食べ方と、脂質の多い食品を重ねる食べ方には注意が必要です。
太りやすくなりやすいパターンは、次の4つです。
- 瓶や缶から直接つまみ、食べた量が分からなくなる
- チーズ、生ハム、ナッツ、クラッカーと一緒に食べ続ける
- サラダにオリーブの実とオイルを両方たっぷり加える
- 肉詰めやチーズ詰め、オイル漬けの商品を同じ感覚で食べる
瓶から直接食べると量の感覚を失いやすい
オリーブは一粒が小さく、食べる動作も手軽です。
袋入りの菓子と同じように、容器から直接食べると終了の合図がなく、会話や動画に集中している間に量が増えます。
仮に20gなら約24~30kcalでも、100g食べれば121~148kcalです。
オリーブだけで一食分ほどのカロリーになるわけではありませんが、夕食や晩酌に追加されるカロリーとしては無視しにくくなります。
回避策は単純で、食べ始める前に小皿へ取り分けることです。
食べる量をグラム単位で一度確認し、残りの容器を冷蔵庫へ戻せば、「もう少しだけ」を繰り返しにくくなります。
チーズや生ハムとの組み合わせで摂取量が膨らむ
オリーブは塩味のあるチーズや加工肉と相性がよく、前菜やおつまみとしてよく組み合わされます。
この組み合わせでは、オリーブ単体のカロリーよりも、チーズ、生ハム、サラミ、ナッツ、クラッカーなどの量が全体を左右します。
さらに塩味が強い料理は飲み物が進みやすく、お酒を飲む場面では食事の終了時間も遅くなりがちです。
オリーブ数粒だけを問題視しても、全体像を見誤ります。
後悔を防ぐには、皿の中心を野菜、きのこ、魚介類などにし、オリーブやチーズは味のアクセントとして配置します。
オリーブの強い風味を利用すれば、量を増やさなくても料理に変化をつけられます。
サラダだから低カロリーとは限らない
野菜中心のサラダにオリーブを加える食べ方は、量を管理できれば取り入れやすい方法です。
ところが、オリーブの実、アボカド、ナッツ、チーズ、オイル入りドレッシングをすべて多めに入れると、健康的な印象とは別にカロリーは積み上がります。
サラダを食べている安心感から、各材料の量を確認しなくなるのが失敗の原因です。
オリーブの実を入れる日はドレッシングを控えめにするなど、脂質を含む食材を足し算ではなく入れ替えで考えましょう。
オリーブを細かく刻んで全体に混ぜると、少ない量でも塩味と香りが行き渡ります。
詰め物やオイル漬けは別の商品として確認する
市販のオリーブには、チーズ、魚、肉、ナッツ、ペーストなどを詰めた商品があります。
オイルに漬けた商品や濃い味付けの商品もあり、プレーンな塩漬けオリーブとカロリーや塩分が同じとは限りません。
「一粒は一粒」と考えていると、プレーンタイプより多くのエネルギーを摂取する可能性があります。
商品名だけで判断せず、栄養成分表示と原材料を確認してください。
詰め物入りを楽しみたい場合は、それ自体を前菜の一品として数え、別のチーズや加工肉を重ねないほうが調整しやすくなります。
ダイエット中の適量は何個か
オリーブを一日に何個まで食べてよいのか、明確な数字を知りたい人は多いでしょう。
ただし、オリーブは品種によって一粒の大きさが異なり、種ありと種なしでも可食部の重量が変わります。そのため、粒数だけで管理すると誤差が大きくなります。
粒数ではなく20~30gを基準に考える
ダイエット中に取り入れる実用的な量としては、まず一回20~30g程度から試す方法があります。
これは、すべての人に共通する医学的な上限ではありません。
普段の食事量や目的に合わせて調整するための、管理しやすい目安です。
20gの場合、標準成分値から計算したカロリーは次のようになります。
| 食べる量 | グリーンオリーブ | ブラックオリーブ |
|---|---|---|
| 20g | 約30kcal | 約24kcal |
| 30g | 約44kcal | 約36kcal |
| 50g | 約74kcal | 約61kcal |
一粒の大きさは商品によって異なるため、「毎日何個」と固定するより、最初の一度だけキッチンスケールで量るほうが確実です。
20gが何粒に相当するかを手元の商品で確認すれば、次回からは小皿に同じくらい取り分けられます。
一日分を先に分けると食べ過ぎを防ぎやすい
オリーブを毎日食べる場合は、その都度容器を開けてつまむより、一日分を先に分けておくほうが量を把握できます。
特に晩酌中は判断が緩みやすいため、追加分を食卓に置かないことが有効です。
食べる前には、次の点を確認しておきましょう。
- その日に食べる分だけ小皿へ出しているか
- オイル、チーズ、ナッツなどを同時に増やしていないか
- 主食や主菜とは別の追加カロリーになっていないか
- 塩分の多い料理がほかにも並んでいないか
- 空腹ではなく習慣だけでつまんでいないか
この確認を毎回厳密に行う必要はありません。
一度自分が食べやすい量を把握できれば、オリーブを過度に警戒せず楽しめます。
夜に食べること自体より一日の合計量を見る
「夜にオリーブを食べると太るのか」と心配する人もいますが、時刻だけで太りやすさを決めることはできません。
夜に問題が起きやすいのは、夕食後の追加摂取になりやすく、お酒やほかのおつまみと一緒に量が増えるためです。
昼食のサラダに20g加える場合と、夕食後にチーズやワインと一緒に際限なく食べる場合では、後者のほうが総摂取量は増えやすくなります。
夜に食べるなら、小皿に取り分けた分で終えることが重要です。
夜食としてオリーブだけを食べるより、夕食の料理にあらかじめ組み込み、食事の終了と同時に片づけるほうが食べ続けにくくなります。
塩分によるむくみと体重増加に注意する
オリーブの実について、カロリー以上に見落とされやすいのが塩分です。
市販されているオリーブは塩漬けが多く、少量でもほかの食品と重なると一日の食塩摂取量に影響します。
グリーンオリーブ20gで食塩相当量は約0.72g
日本食品標準成分表では、塩漬けのグリーンオリーブの食塩相当量は100gあたり3.6g、ブラックオリーブは1.6gです。
20gに換算すると、グリーンオリーブは約0.72g、ブラックオリーブは約0.32gとなります。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、18歳以上の食塩相当量の目標量は男性で一日7.5g未満、女性で6.5g未満です。高血圧予防を目的とする場合は、一日6g未満が示されています。
グリーンオリーブ20gの約0.72gは、それだけで目標量を超える数字ではありません。
しかし、パン、スープ、チーズ、加工肉、パスタソースなどにも塩分が含まれているため、一食全体で考える必要があります。
食べた翌日の増加は脂肪ではなく水分の場合がある
塩分の多い食事をすると、体内に水分を保持し、一時的にむくみや体重増加が見られることがあります。
オリーブを多めに食べた翌朝に体重が増えていても、その増加分がすべて体脂肪になったとは限りません。
数百グラムからの短期的な変化を見て食事を極端に減らすと、かえって食欲が乱れることがあります。
同じ条件で定期的に体重を測り、数週間の平均的な傾向を確認しましょう。
むくみが強い、急激な体重増加が続く、息苦しさや手足の腫れがあるといった場合は、食品だけの問題と決めつけず医療機関へ相談してください。
塩分を抑えたいときの食べ方
塩分を減らしたい場合は、まず栄養成分表示の食塩相当量を比較します。
同じグリーンオリーブ、ブラックオリーブという名称でも、漬け液や製造方法によって数値が異なる可能性があります。
オリーブをざるに上げて漬け液を切り、必要に応じて表面をさっと水洗いする方法もあります。
ただし、洗えば塩分がすべてなくなるわけではありません。水洗い後も塩味が強い場合は、使用量を少なくしてください。
その日にオリーブを食べるなら、ほかの料理を薄味にする方法も有効です。
チーズや生ハムと合わせる代わりに、生野菜、無塩の豆、鶏肉、白身魚などと組み合わせると、食事全体の塩分を調整しやすくなります。
オリーブの実がダイエット中にも使いやすい理由
オリーブには注意点がある一方、適量を守ればダイエット中の食事にも取り入れられます。
「食べれば痩せる食品」ではありませんが、味の濃さや脂質の特徴を生かすことで、食事の満足感を保ちながら量を調整できます。
脂質は一価不飽和脂肪酸が中心
ブラックオリーブに含まれる脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸の割合が高くなっています。
文部科学省の成分値では、脂質1g中の脂肪酸総量932mgのうち、一価不飽和脂肪酸は709mgです。
一価不飽和脂肪酸を含むことは、無制限に食べてよい理由にはなりません。
脂質である以上、量が増えればカロリーも増加します。
それでも、菓子類や揚げたスナックを食べていた場面で少量のオリーブへ置き換えるなら、食べ方を整える選択肢になります。
重要なのは、追加ではなく置き換えとして使うことです。
糖質を増やしにくい
標準成分値では、グリーンオリーブの差引き法による利用可能炭水化物は100gあたり1.9g、ブラックオリーブは1.5gです。
実際に食べる量が20~30gであれば、利用可能炭水化物の量はさらに少なくなります。
ただし、オリーブと一緒に食べるパン、クラッカー、ピザ生地、パスタなどの炭水化物は別に考えなければなりません。
「オリーブは糖質が少ないから」と安心してパンやクラッカーを追加すれば、食事全体の摂取量は増えます。
オリーブを刻んで葉物野菜やたんぱく質を含む料理へ加えると、炭水化物を増やさずに風味を足せます。
少量で塩味と香りを加えられる
オリーブは独特の香り、酸味、塩味があり、少量でも存在感があります。
量を増やすより細かく刻んで全体へ散らしたほうが、一口ごとに風味を感じやすくなります。
たとえば、蒸した鶏肉や白身魚、トマト、きのこなど、淡泊な食品に刻んだオリーブを加えると、濃いソースを大量に使わずに味を変えられます。
グリーンオリーブは塩分が高めなので、オリーブを調味料の一部と考え、追加の塩を減らすことがポイントです。
ビタミンEや食物繊維も含まれる
グリーンオリーブには100gあたり5.5mg、ブラックオリーブには4.6mgのα-トコフェロールが含まれています。
食物繊維はグリーンオリーブで100gあたり3.3g、ブラックオリーブで2.5gです。
ただし、一回20g程度なら摂取できる量も100g表記の5分の1です。
オリーブだけで必要な食物繊維やビタミンを補おうとすると、塩分やカロリーも増えてしまいます。
野菜、果物、豆類、海藻類などを基本にし、オリーブは食事を楽しむための補助的な食材として使うのが現実的です。
オリーブの実を食べて後悔しやすい失敗例
オリーブで後悔する人の多くは、オリーブそのものの性質だけではなく、「健康的な食品だから量を気にしなくてよい」という思い込みで失敗します。
ここでは、起こりやすい場面と、同じ失敗を繰り返さないための対策を整理します。
健康的なおつまみだと思って一瓶近く食べた
晩酌用にオリーブを購入し、最初は数粒だけ食べるつもりだったものの、瓶を食卓に置いたまま何度も追加するケースです。
オリーブはスナック菓子のように袋が空になった感覚を得にくく、漬け液の中に残っている個数も把握しづらいため、終了のタイミングを失います。
さらに塩味でお酒が進めば、アルコールやほかのおつまみの摂取量も増えます。
翌朝にむくみと体重増加があると、オリーブだけが原因だったように感じてしまいます。
対策は、一日分を先に小皿へ取り、瓶をすぐ冷蔵庫へ戻すことです。
オリーブを食べる日は、チーズやナッツを同じ皿に盛りすぎず、トマト、きゅうり、きのこなどを中心にすると量を保ちやすくなります。
ダイエットサラダに高カロリー食材を重ねた
野菜にオリーブ、アボカド、ナッツ、チーズ、オリーブオイルを加え、見た目は健康的なサラダが完成したものの、思ったほど体重が減らないケースです。
それぞれの食品には長所がありますが、脂質を含む食品を重ねれば、当然ながら総カロリーは高くなります。
ドレッシングの量を計らずに回しかけると、オリーブの実よりもオイルのカロリーが大きくなることもあります。
この失敗を防ぐには、脂質を含む食材を一度に全部入れないことです。
オリーブを使う日はナッツやチーズを減らし、ドレッシングは酢やレモン果汁を中心にすると調整しやすくなります。
オリーブの塩味を利用すれば、ドレッシングを少なくしても物足りなさを抑えられます。
ブラックオリーブなら低カロリーだと思って量を増やした
標準成分値ではブラックオリーブのほうがグリーンオリーブより低カロリーですが、その差は100gあたり27kcalです。
低カロリーという印象だけで量を倍にすれば、当然ながら少量のグリーンオリーブより摂取カロリーが多くなる場合があります。
商品によっては味付けや詰め物も異なります。
「ブラックだから大丈夫」「グリーンだから太る」と色だけで決めるのは避けましょう。
ブラックオリーブの数値上の利点を生かすなら、同じ20~30gの範囲で比較することが重要です。
量を増やすためではなく、好みや一日の塩分量に合わせて選んでください。
食事を変えずに健康目的で追加した
普段の朝食や夕食に、オリーブを健康食品として追加したものの、ほかの食品を何も減らさなかったケースです。
一回の増加量は小さくても、毎日続けば摂取量の差が積み重なります。
オリーブに限らず、体重管理中に新しい食品を取り入れるときは、「何の代わりに食べるのか」を決める必要があります。
バターを多く塗っていたパンの味付けをオリーブへ変える、濃厚なドレッシングの一部を刻みオリーブへ置き換えるなど、入れ替えを意識しましょう。
普段の食事に上乗せするだけでは、オリーブの利点を生かしにくくなります。
太りにくいオリーブの選び方
オリーブの実を選ぶときは、グリーンかブラックかだけでなく、漬け方や詰め物、栄養成分表示を確認することが重要です。
同じ色の商品でも、塩分や油の使用量は同一とは限りません。
栄養成分表示は同じ重量にそろえて比較する
商品によって、栄養成分表示が「100gあたり」「一瓶あたり」「一食あたり」など異なることがあります。
数字だけを見比べると、表示単位の違いによって判断を誤ります。
まず100gあたり、または自分が食べる20~30gあたりにそろえて比べてください。
購入前には、次の項目を確認すると失敗を減らせます。
- 100gあたりのエネルギー
- 脂質と食塩相当量
- オイル漬けか塩水漬けか
- チーズや肉などの詰め物が入っているか
- 内容量と固形量のどちらが表示されているか
特に漬け液を含む内容量と、実だけの固形量は別の数字です。
食べた量を把握するときは、実際に口にする固形部分を基準に考えましょう。
塩分が気になるならブラックオリーブも候補になる
文部科学省の標準成分値では、ブラックオリーブの食塩相当量はグリーンオリーブより少なくなっています。
そのため、塩分をできるだけ抑えたい人にとってはブラックオリーブが候補になります。
ただし、実際の商品の表示が標準成分値と同じとは限りません。
減塩を重視するなら、色よりも栄養成分表示を優先してください。
グリーンオリーブの味が好きな場合も、食べる量を少なくし、刻んで広く使えば風味を保ちやすくなります。
種なしは食べやすい分だけ量が増えやすい
種なしオリーブは料理に使いやすく、食べる際の手間もありません。
一方で、種を取り出す動作がないため、テンポよく食べ続けやすい点には注意が必要です。
種ありのほうが必ず太りにくいわけではありませんが、食べる速度を落としやすいという違いがあります。
種なしタイプをおつまみにする場合は、容器のまま出さず、先に小皿へ分けてください。
料理に使うなら輪切りやみじん切りにし、少量を全体へ行き渡らせる方法が向いています。
オリーブの実が向いている人と注意したい人
オリーブは、すべての人が避けるべき食品でも、すべての人が積極的に食べるべき食品でもありません。
現在の食生活、体重管理の方法、塩分制限の有無によって適した取り入れ方が変わります。
| 状況 | 注意点 | 取り入れ方 |
|---|---|---|
| 間食を減らしたい | 容器からの食べ続け | 20~30gを小皿に出す |
| 薄味が物足りない | 塩を追加しすぎる | 刻んで調味料として使う |
| 塩分を控えている | 塩漬けの食塩量 | 表示を比較して少量にする |
| 晩酌が習慣 | 酒やチーズも増える | 野菜中心の皿へ添える |
| オイルを多く使う | 脂質の重ね過ぎ | 実を使う日は油を減らす |
少量で味の変化をつけたい人には向いている
淡泊な料理では満足できず、濃いソースやドレッシングを多く使ってしまう人には、オリーブが役立つ場合があります。
独特の塩味と香りがあるため、刻んで散らせば少量でも味を感じやすくなります。
鶏肉、白身魚、豆類、トマト、きのこなどと組み合わせれば、食事のかさを保ちながら風味を加えられます。
オリーブを食べること自体を目的にせず、料理の満足感を高める材料として使うのが適しています。
一度食べ始めると止めにくい人は取り分けが必要
ナッツやチーズ、漬物など、塩味のある食品を食べ始めると止めにくい人は注意が必要です。
オリーブも小さくて食べやすいため、空腹とは関係なく手が伸びることがあります。
大容量の商品を買わない、一食分を小分けにする、食卓へ瓶を持ってこないなど、意思の強さに頼らない仕組みを作りましょう。
量を管理できれば、完全に禁止する必要はありません。
禁止による反動で食べ過ぎるより、あらかじめ決めた量を楽しむほうが続けやすくなります。
高血圧や腎臓病などで塩分制限中の人は自己判断で増やさない
オリーブは塩漬けが多いため、医師や管理栄養士から塩分量を指示されている人は注意が必要です。
高血圧の予防や管理では、食塩摂取量を抑えることが重視されています。
食べてよい量は、オリーブだけではなく一日の食事全体や病状によって異なります。
「健康的な脂質を含むから大丈夫」と判断せず、現在受けている指示を優先してください。
減塩タイプを選ぶ場合も、商品名だけではなく食塩相当量を確認する必要があります。
オリーブの実についてよくある疑問
オリーブを日常的に食べる際には、毎日食べてよいのか、夜に食べてもよいのか、洗うべきなのかといった疑問も生じます。
ここでは、太ることや塩分に関係する質問へ簡潔に答えます。
オリーブの実を毎日食べると太りますか
毎日食べることだけを理由に太るとは限りません。
一回20~30g程度に取り分け、その分ほかの高カロリーな食品を調整できていれば、大きな負担になりにくいでしょう。
一方で、毎日の食事へ単純に追加し続けたり、オリーブをきっかけにチーズやお酒が増えたりすれば、体重増加につながる可能性があります。
毎日食べる場合ほど、一回量を一定にすることが重要です。
オリーブの実は一日何個までですか
粒の大きさに差があるため、一律に何個までとは決めにくい食品です。
まず手元の商品を20~30g量り、それが何粒に相当するか確認してください。
種ありの商品は、種の重さを含めた総重量と可食部が異なります。
栄養成分表示が一食分で示されている商品は、メーカーが設定した一食量も参考になります。
オリーブの実は夜に食べると太りますか
夜に食べたという理由だけで、必ず太るわけではありません。
夜は夕食後の追加摂取になりやすく、晩酌やおつまみで総摂取量が増えやすいことが問題です。
夜に食べるなら、夕食のサラダや主菜へ最初から組み込み、食後に瓶から追加しないようにしましょう。
一日の食事全体に収まっているかを確認することが大切です。
オリーブは洗ってから食べたほうがよいですか
塩味が強い商品は、漬け液をしっかり切り、表面を軽く水洗いする方法があります。
ただし、水洗いだけで内部の塩分まで完全に取り除けるわけではありません。
洗った後も塩味が強い場合は、一回量を減らしてください。
商品の保存方法や開封後の取り扱いについては、パッケージの表示に従いましょう。
グリーンオリーブとブラックオリーブはどちらが太りにくいですか
文部科学省の標準成分値では、ブラックオリーブのほうがカロリー、脂質、食塩相当量が低くなっています。
同じ重量を食べるなら、数値上はブラックオリーブのほうが調整しやすいといえます。
ただし、商品ごとの製法や味付けによって数値は異なります。
最終的には商品の栄養成分表示と、実際に食べる量を基準に選んでください。
オリーブオイルとオリーブの実ではどちらが太りやすいですか
同じ重量で比べれば、オリーブオイルのほうが大幅に高カロリーです。
オリーブオイルは100gあたり894kcalであるのに対し、塩漬けのオリーブの実は121~148kcalです。
ただし、通常はオイルを100g一度に使うわけではないため、実際の使用量で比べる必要があります。
サラダにオリーブの実とオリーブオイルを両方使う場合は、それぞれの量を別々に数えましょう。
オリーブの実で太らないための結論
オリーブの実は脂質を含みますが、適量を食べただけで太る食品とはいえません。
塩漬けのオリーブは100gあたり121~148kcalであり、一回20gなら約24~30kcalです。少量を料理へ加える使い方であれば、体重管理中でも取り入れやすいでしょう。
一方で、瓶から直接食べる、チーズやナッツと一緒に食べ続ける、オイル入りドレッシングを重ねるといった食べ方では、摂取量が増えます。
グリーンオリーブは標準成分値で100gあたり食塩相当量3.6gと塩分が高めです。翌日の体重増加が、体脂肪ではなく水分変動による場合があることも理解しておきましょう。
後悔を防ぐポイントは、次のとおりです。
- 粒数だけに頼らず、最初は20~30gを量る
- 瓶や缶から直接食べず、小皿へ取り分ける
- オイル、チーズ、ナッツなどを同時に増やさない
- 塩分が気になる場合は商品の食塩相当量を比較する
- 普段の食事への追加ではなく、別の食品との置き換えにする
オリーブの実は、食べる量さえ把握できれば、強い香りと塩味を料理へ加えられる便利な食材です。
太ることを恐れて完全に避けるよりも、一回量と組み合わせを整え、食事全体の中で無理なく楽しむことが大切です。
