お酢には、酢酸やアミノ酸が含まれています。
これらの成分は、エネルギー代謝を促進、血行促進、ビタミンやミネラルの吸収促進、血糖値の上昇を抑制、抗酸化作用による美肌効果、殺菌効果による腸内環境の改善など、様々な効果が期待できるものです。
お酢だけを摂取するだけでもダイエット・美容・健康効果が期待できますが、野菜やフルーツなどと合わせて摂取することで、相乗効果でさらに効果が高まります。
今回は、お酢と組み合わせることでダイエット効果を上げる野菜やフルーツなど食材をご紹介します。
キャベツ
千切りにしたキャベツを酢でつけた『酢キャベツ』。
キャベツは、食物繊維・ビタミンU・ビタミンCが多く含まれていることが特徴です。
食物繊維は、腸内環境を整えたり、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる働きがあります。
ビタミンUは肝機能を高めて代謝を促進につながります。またビタミンCは美肌作りをサポートしてくれるので、美容にも良い野菜です。
キャベツと酢は、相乗効果が期待できる組み合わせです。
酢キャベツでダイエットする場合、白米などの炭水化物を減らして酢キャベツを加えて糖質制限、食前に食べて食べ過ぎ防止、食事に酢キャベツを一品加えてボリュームを増やすなどの食べ方が良いでしょう。
簡単!酢キャベツ♪漬けるだけ。夏バテ防止 by えりにゃんた
たまねぎ
スライスした玉ねぎを酢漬けにした『酢たまねぎ』。
たまねぎで注目したい成分が、硫化アリル、硫化プロピル、フラクトオリゴ糖です。
硫化アリルは、玉ねぎを切った時に涙が出る理由になっている成分です。
血流の改善や、糖質代謝に必要なビタミンB1の吸収を高めてくれると言われてます。
硫化プロピルは玉ねぎの辛味成分で、血流の改善、血糖値低下、糖代謝の促進などがあります。
フラクトオリゴ糖は、腸内の善玉菌を元気にし腸内環境を整えてくれます。
1日に玉ねぎ4分の1(およそ50g)を目安に普段の食事に加えて食べることが推奨されています。
トマト
トマトに含まれているリコピンは、美肌効果や抗酸化作用を持つことで知られていますが、糖や脂質の代謝を高め働きもあります。
また、脂肪燃焼効果を持つ成分「13-oxo-ODA」が発見されダイエット食材としても注目されているます。
これらの成分の他に、ペクチンによる血流改善・腸内環境改善、カリウムによるむくみ改善なども期待できます。
酢トマトは、酢と水を合わせたものに刻んだトマトを加える方法や、トマトジュースに酢を加えた酢トマトジュースがあります。
しょうが
しょうがを刻んだものを酢漬けにする『酢しょうが』。
しょうがに含まれるジンゲロールやショウガオールは、血流促進・代謝促進効果を持ち、体を温める作用を持ちます。
酢しょうがは、みじん切りにしたもの、またはすりおろしたものを酢漬けにします。
また、しょうがを生のまま酢漬けにするものや、加熱してから酢漬けするなど様々な方法があるようです。
しょうがは、加熱または乾燥させることでジンゲロールがショウガオールに変わり身体の深部まで温める働きが高くなります。
しょうがの特徴を踏まえて、作り方を選んでよいかもしれませんね。
ニンニク
ニンニクといえば、スタミナがアップするというイメージが強いのですが、ダイエット効果もある食べ物です。
ニンニクの匂いの元になっている成分アリシン。アリシンは、ビタミンB1と吸収力を高め、糖代謝を活性化させます。
酢ニンニクは、皮をむいたものをそのまま酢漬けにする、またはスライスして酢漬けにします。1日に食べる量は、1片程度の少量です。
ニンニクは匂いがあるので、あまり好まない人も多いかもしれません。その場合は、サプリメントを使用するものも良いでしょう。
レモン
レモンには、エリオシトリンとクエン酸。
エリオシトリンはポリフェノールの一種で、皮と果肉の間にある白い部分に含まれています。脂肪吸収抑制と脂肪燃焼効果が期待できる成分です。
クエン酸は、クエン酸回路(TCA回路)の働きをサポートし、エネルギー代謝促進に効果的です。
レモン酢は、皮をしっかり洗って輪切りに切ります。輪切りにしたレモンを酢漬けにします。
甘くて美味しいレモン酢・健康ダイエット♪ by mi_na♡
バナナ
バナナは、ビタミン・ミネラル・食物繊維とバランスよく含まれている果物です。
その中でも食物繊維とフラクトオリゴ糖による便秘解消、カリウムによるむくみ改善、ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールによる美肌効果が期待できます。
バナナ酢は、皮をむき輪切りに切ったバナナを酢漬けにします。レンジで温めることで、漬ける時間を短縮することもできます。
大豆
大豆は、良質なたんぱく質をはじめ、脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維など栄養がバランスよく含まれています。
たんぱく質は体のあらゆる部分を代謝・修復するために必要な栄養素。
ダイエット中は不足しがちになるので、積極的に摂取したい栄養素でもあります。不足すると甘いものが食べたくなる。食欲が増すなどの症状がおこります。
酢大豆は、生のまま、もしくは煎り大豆を酢漬けにするだけ。1日に5~10粒を目安に食べると良いです。
まとめ
酢漬けにすることで、ダイエット効果が上がるとされる食材は様々あります。食材の特徴に合わせて普段の食事に加えてみてくださいね。
お酢のダイエット効果については、以下の記事でご紹介しています。あわせて読んでみてください。