しっかり食べたはずなのに食欲が止まらない。太るから食べたくないのに、つい食べてしまう。このように異常に食欲が増してしまうのは、食べた量よりも、食事内容や生活スタイルに原因がある可能性が考えられます。
原因を知ることで、また食欲が止まらない時の対処法が見つかるかもしれません。
今回は、食欲が止まらない5つの原因をご紹介します。
たんぱく質不足
お腹いっぱい食べたはずなのに食欲が止まらない。これはたんぱく質が不足している可能性があります。
たんぱく質は、筋肉・臓器などの代謝や再生、ホルモン合成の材料などに必要な栄養素です。そのたんぱく質は、プロテインとも呼ばれています。
プロテインの語源は、ギリシャ語「プロテウス(proteius)」からきています。意味は「第一の」。つまり、私たちのカラダで最も必要な栄養素です。
では、そのたんぱく質と食欲の関係は?
私たちのカラダは、必要な栄養が不足していると満たされるまで食べようとするのです。
そこで疑われるのがたんぱく質。現代の食事では、糖質や脂質は摂取量は多く、たんぱく質は不足気味と言われているからです。
普段の食事で以下のものに当てはまるなら、たんぱく質不足かもしれません。
- 肉・魚・大豆製品・卵などを食べる機会が少ない。
- 野菜中心の低カロリー食にしている。
- 炭水化物が中心の食事。
- お菓子で食事を済ませている。
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炭水化物など糖質の摂り過ぎ
白米やパンなどの炭水化物やお菓子に含まれている糖質の過剰摂取は、食べてもすぐに空腹を感じやすくさせます。
これは、血糖値と関係があります。
糖質を摂取すると血糖値が大きく上昇します。すると、血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌されます。そして今度は、血糖値が下がり過ぎてしまいます。
血糖値が下がると「空腹」を感じるため、短時間でまた何かを食べたくなってしまうのです。
血糖値上昇時に分泌されるインスリンは、肥満ホルモンとも呼ばれていて、脂肪を蓄える働きがあるため太りやすくなります。
糖質の過剰摂取は、食欲が止まらないだけでなく体重増加という悪循環が生まれます。
1日の摂取量の50〜60%程度に抑え、食事のはじめに野菜を食べる、栄養バランスの良い食事にするなどに気をつけましょう。
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ストレス
ストレスが溜まっていると過食してしまう、という経験をしている人も多いのではないでしょうか?
ストレスを感じると、副腎からストレスホルモン「コルチゾール」が分泌され、ストレスに対する抵抗力を高めてくれます。
しかし、継続的なストレスにより過剰にコルチゾールが分泌されると、食欲を抑える働きを持つホルモン「セロトニン」の分泌が低下し食欲が止まらなくなります。
これに加え、ホルモンに影響を与え、太りやすい体質にもなってしまう可能性が高まります。
- 肥満ホルモンと呼ばれる「インスリン」の過剰分泌
- 副腎疲労によって脂質代謝に関係するデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の低下
- コルチゾールの分泌によって、成長ホルモンの分泌を阻害
生理前
女性ホルモンには、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)があります。
生理前に分泌量が増えるプロゲステロンは、食欲増進の働きをします。これは、妊娠の準備のために栄養や脂肪を蓄えようとするためです。
睡眠不足
睡眠不足は、食欲に関連するホルモンの分泌量に変化が起こります。
睡眠不足になると分泌されるのが、食欲増進ホルモン「グレリン」。
グレリンの分泌量が増えると、甘いものや塩分の多い食べ物への欲求が高まります。そして、食欲抑制ホルモン「レプチン」の分泌量が減ってしまいます。
また、睡眠不足によるストレスでセロトニンの分泌も減ってしまうので、食欲を増進させてしまいます。
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まとめ
食欲が止まらないのは、栄養不足または過剰摂取。そして、ストレスや睡眠などによるホルモンバランスが関係しています。
しっかり食べたはずなのに食べ足りない。そんな時は、食事内容や生活スタイルを見直してみてください。