りんごは、ビタミン・ミネラル・食物繊維が含まれていて、美容・ダイエットに必要な栄養を摂取できる果物です。
しかし、りんごが美容・ダイエットに良い大きな理由は、リンゴポリフェノールによるものです。
りんごには、ポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールと言えば、抗酸化作用持つ成分として知られています。
りんごに含まれているポリフェノール(リンゴポリフェノール)には、プロシアニジンと呼ばれる成分が多く含まれていて、抗酸化作用の他、美肌効果やダイエット効果など美容効果が期待できることが、多くの研究で実証されています。
プロシアニジンは、りんごの種類や部位よって含まれている量が違うため、プロシアニジンを目的にりんごを食べる場合は、注意が必要です。
今回は、リンゴポリフェノール「プロシアニジン」に期待できる効果と、効果的な食べ方について詳しくご紹介します。
リンゴポリフェノールとは
ポリフェノールと言えば、抗酸化作用を持つことで、知られています。
りんごには、クロロゲン酸、カテキン類、プロシアニジン類など50種類以上のポリフェノールが存在します。
その中で最も多いのがプロシアニジン類で、全体の40〜65%と言われています。(その量は品種によって異なります)
リンゴポリフェノールについては、世界で研究されていて、様々な効果が期待できる成分です。
りんごのポリフェノール含有量は?
りんごの総ポリフェノール量は、100gあたり100mg程度含まれていると言われています。
また、国民生活センターの調査では、55mgという数値を発表しています。
参考:ポリフェノール含有食品の商品テスト結果|国民生活センター(PDF)
品種により含有量が異なるため、100gあたり50〜100mg。また、りんご1個あたり250gなので、1個あたり125〜250mgと考えられます。
リンゴポリフェノールに期待できる美容効果は?
リンゴポリフェノールには、様々な効果が期待できると思われる研究結果があります。
- がん予防
- コレステロールの上昇抑制
- アレルギー症状の軽減
- 虫歯予防
- 口臭予防
- 肉体疲労の軽減
- 筋力増強
- 育毛作用
- 抗酸化作用
- 脂肪吸収を抑制
- 美肌作用
その中でも美容に関連する、抗酸化作用・ダイエット効果・美肌効果が期待できる理由をご紹介します。
抗酸化作用
老化や病気の原因となると言われているのが、「活性酸素」。
活性酸素は通常カラダの健康を守るために働いてます。しかし、増え過ぎてしまうと、逆に老化や病気を招いてしまう要因になってしまいます。
リンゴポリフェノールには、過剰になった活性酸素を抑制する働きがあります。そのため、アンチエイジングや病気予防のサポートになります。
脂肪の吸収抑制でダイエット効果
食べ物に含まれる脂肪は、エネルギーやホルモンの材料となるため、カラダに必要な栄養素で欠かせないものです。
しかし、摂り過ぎや運動不足で使用されなければ、体脂肪として蓄積されてしまいます。食べた脂肪は、リパーゼという酵素によって分解され、消化吸収されます。
リンゴポリフェノールは、リパーゼの働きを阻害することがわかっています。そのため、脂肪吸収を抑制してくれます。
美肌効果
メラニンは、髪や皮膚の色に関連している色素。メラノサイトという色素細胞で生成されてます。
メラニンが通常よりも多く生成されると、シミや皮膚のコラーゲンが減少するなど、肌に悪影響を及ぼします。
リンゴポリフェノールは、メラニンの生成を抑制することがわかっています。そのため、美肌作りに有効な成分と言えます。
ダイエット・美肌効果が期待できる理由は「プロシアニジン」
りんごに含まれているポリフェノールは、50種類以上になります。その中でも多く含まれているのが、プロシアニジン。
お茶に含まれていることでよく知られている「カテキン」ですが、このカテキンが複数繋がったものがプロシアニジンになります。
りんごに含まれているポリフェノールの60%がプロシアニジン類になります。そして、このプリシアニジンが、多くの効果に影響を与えていることがわかっています。
メラニン生成を抑制
前述で、リンゴポリフェノールには美肌効果が期待できるとご紹介しましたが、その要因はプロシアニジンが関係しているという研究結果があります。
アサヒビール未来技術研究所によると、プロシアニジン類とその他のポリフェノールのメラニン生成の影響を調べてみると、メラニンの生成を抑制する効果が見られたのは、プロシアニジン類という結果が出ています。
抗酸化作用はビタミンCの約60倍
アサヒグループの調査によると、プロシアニジンの抗酸化作用や、様々な成分と比較しても圧倒的に高い数値になっています。
抗酸化作用を持つことで知られているビタミンCと比較すると、約60倍になります。また、ゴマに含まれているセサミンの約17倍となっています。
参考:ポリフェノールの中でも、りんごポリフェノールが良い理由|りんごのチカラ研究所
脂肪吸収抑制と内臓脂肪の低減
同じくアサヒグループでは、プロシアニジンを含むお茶を12週間飲み続けた結果、内臓脂肪が減ったという研究結果を発表しています。
プロシアニジンを効率的に摂取する方法
りんごの皮に含まれている
多くの人は、りんごの皮を剥いて食べますが、リンゴポリフェノール(プロシアニジン)が多く含まれているのは、その皮の部分です。
りんごは、ビタミン・ミネラル・食物繊維が含まれていますが、リンゴポリフェノールの効果を期待するなら、皮も一緒に食べるほうが良いです。
未熟果の青りんご
成熟したりんごよりも未熟果(早摘み)のりんごのほうがポリフェノールが多く含まれています。その量は、成熟りんごの10倍と言われています。
プロシアニジンを使用したサプリメント
りんごに含まれているポリフェノールには、美容効果やダイエット効果が期待できる成分です。
ただし、リンゴポリフェノールの効果を実感できるまで定期的に摂取する必要があります。
また、リンゴポリフェノールを多く含む未熟果(早摘み)りんごを皮を剥かずに食べる必要があります。
しかし、未熟果(早摘み)りんごをスーパーなどでは購入することが難しいので、効率的に摂取することができません。
そのため、リンゴポリフェノールを効率よく摂取した場合は、サプリメントを利用するのがオススメです。
まとめ
りんごには、ビタミン・ミネラル・食物繊維などが含まれているため、美容やダイエットに必要な栄養素が摂取できる果物です。
そして、りんごのポリフェノールには、美肌効果やダイエット効果が期待できるという研究結果が多く存在します。
普段の食事にりんごを加えるだけでも良いですが、りんごポリフェノールを摂取したい場合は、効率的に摂取できるサプリメントを利用するのが良いでしょう。参考にしてくださいね。
りんごダイエットについては以下の記事でもご紹介しています。