MCTオイルはケトン体の生成を促す働きにより、ダイエット効果が期待できる油です。
最近では、TBSで放送された『ダイエット総選挙』で90日間のMCTオイルダイエットに取り組んだ女性3人が、18~23キロの減量に成功したことで更に注目されています。
MCTオイルは、中鎖脂肪酸100%オイル。体内に蓄積されにくく、エネルギーとして使用されやすいため、一般的な油よりも太りにくいとされています。
そして、ケトン体の生成を促すために効果的に脂肪燃焼が望めると言われています。
しかし、ダイエットを目的にMCTオイルを使用する場合、摂取方法に気をつけなくてはいけません。これを間違えてしまうと、場合によっては期待する効果も低くなってしまいます。
そこで今回は、『「糖質制限+中鎖脂肪酸」で確実にやせる! 驚異のMCTオイルダイエット』著者の畠山昌樹医師の考えを元に、ケトン体の生成を促進しダイエット効果を高める、MCTオイルの食事方法をご紹介します。
※ダイエット総選挙で紹介されたMCTオイルダイエットの方法は、以下の記事でご紹介しています。
詳しくはこちら▷ テレビで紹介されたMCTオイルダイエット!20キロ痩せたその方法は?
MCTオイルを摂るだけではダイエット効果は低い
まず、間違えがちなのはMCTオイルを摂取するだけでは、ダイエット効果は低いということです。
MCTオイルは、脂肪としてカラダに蓄積されにくくエネルギーとして使用されやすい、またエネルギー源のひとつブドウ糖を温存できることで持久力アップに繋がるなどの効果が期待できます。
しかし、ダイエット効果を望む場合は、糖質制限が必要になります。
糖質制限を行うことでケトン体回路が使えるようにし、そしてMCTオイルを摂取することでケトン体生成を促進させる。これがMCTオイルダイエットの基本的な方法です。
前述のように、脂肪としてカラダに蓄積されにくいので、通常の油をMCTオイルに置き換えることでダイエット効果は期待できるかもしれませんが、正しいMCTオイルダイエットと比較すると、その効果は低くなります。
MCTオイルダイエットは脂質・糖質・たんぱく質のバランスが必要
MCTオイルダイエットでは、糖質制限が前提になります。しかし、糖質を抑えるだけでなく、脂質・たんぱく質・糖質のバランスを考慮することが、ダイエット効果を高めるために必要となります。
ケトン体を生成できるカラダ「ケトン体質」になるための栄養の黄金比と呼ばれるものがあります。
黄金比=脂質(g)÷糖質(g)+たんぱく質(g)=1.5〜2.0
畠山昌樹医師によると、三大栄養素の1日のバランスは、
- 糖質…40〜50g
- たんぱく質…25〜50g
- 脂質…80〜135g
このバランスで食事をすることで、脂肪だけを効果的に燃焼することができるとしています。
脂質は質に気をつける
前述の黄金比で食事をすることでケトン体質になりやすいと言われています。
しかし、脂質の質によっては、体脂肪として蓄積されやすくなるため痩せにくくなる可能性があります。
ケトン体を効率的に作り出し、体脂肪が蓄積されにくくするために中鎖脂肪酸100%のMCTオイルを積極的に摂取すると良いようです。
畠山昌樹医師は、MCTオイルを1日90ml摂取することを推奨しています。
たんぱく質の量に気をつける
糖質制限ダイエットでは、たんぱく質と脂質を普段の食事よりも多めに摂ることを推奨しています。
しかし、ケトン体ダイエットの場合、たんぱく質も抑えめにしたほうが良いようです。
これは、たんぱく質の摂り過ぎると糖新生(たんぱく質からブドウ糖を作る)によって、ケトン体の生成を抑制してしまうためです。畠山昌樹医師は、たんぱく質の1日の摂取量を25~50gを提案しています。
カロリーは最低限の摂取量にする
MCTオイルを使用しても、摂取カロリーが多くなってしまっては痩せることは難しいということです。
カラダに必要なカロリーは摂取することが必要です。
ビタミン・ミネラルのバランスも考慮する
MCTオイルによるダイエット効果に目が行きがちですが、脂肪燃焼にはビタミン・ミネラルを摂取することも大切です。
畠山昌樹医師の畠山式ケトン食では、食事量が少なくなるため、ビタミン・ミネラルはサプリメントを使用することを勧めています。
痩せにくくさせるむくみを改善に必要なカリウムは、野菜ジュースを飲むことで摂取するようにしています。
まとめ
畠山昌樹医師のMCTオイルダイエットは、筋肉量を落とさずに体脂肪を効率的に燃焼させる効果が期待できる方法です。
ただし、しっかりと学んだ上で取り組むことが必要です。畠山昌樹医師著『「糖質制限+中鎖脂肪酸」で確実にやせる! 驚異のMCTオイルダイエット』でしっかり理解したうえで行うようにしましょう。
MCTオイルの原材料やレシピについては、以下のページでまとめて紹介しています。
その他のオイルについては、以下の記事を参考にしてください。